第73回全国植樹祭いわて2023/「おもてなし広場」で魅力発信 開催まで10日 気仙の12団体が出展へ

▲ 全国植樹祭の「おもてなし広場」が設けられる道の駅「高田松原」駐車場

 6月4日(日)に陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園で開かれる「第73回全国植樹祭いわて2023」まで、残り10日に迫った。会場では、天皇・皇后両陛下がご臨席のもとでの式典などが行われるほか、道の駅「高田松原」の駐車場には同祭の招待者らを歓迎する「おもてなし広場」が設けられる。同広場には、気仙の12団体を含む41団体が出展し、地域の魅力を来場者らに発信する。(三浦佳恵)

 

 おもてなし広場は、本県の森林・林業や観光などの展示PR、東日本大震災からの復興に関する情報発信、県産品の販売等を行う場として、同祭の県実行委員会が設置。展示や販売などを行うブースと、郷土芸能などのアトラクションを披露する「おもてなしステージ」を設ける。
 ブースは、▽復興岩手▽岩手の森林・林業▽岩手の木工品▽岩手の魅力発信▽岩手の特産品▽臨時郵便局▽次期全国植樹祭・全国育樹祭──のコーナーごとに配置。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、飲食の販売は行わない。
 気仙からは、陸前高田市7団体、大船渡市4団体、住田町1団体が参加を予定。震災からの復興状況や観光など地域情報のPR、地元の特産品、自社で手がける木工品の展示、販売を行う。
 このうち、岩手の木工品ブースには気仙の5団体が出展。陸前高田市から唯一の参加となる「山木屋」では、矢作町で林業、木工業を営む平山直さん(33)、朋花さん(33)夫妻が、気仙杉など地元の木材を加工した小物などを出品する。
 直さんは「木工業のほか、林業もやっているので、地元の木を少しでもアピールできたらと思い、出展を決めた。全国植樹祭はめったにない機会であり、出展を通じて少しでも地域の力になれたら」と思いを語る。
 岩手の魅力発信ブースには、一般社団法人同市観光物産協会が参加。市内の物産や観光をPRする。
 同協会の桒久保博夫事務局長(45)は「いらした方々が地元に戻って陸前高田のことを報告する際に、観光面にも触れてもらえるようアピールしたい。植樹祭開催地である陸前高田の魅力を紹介できれば」と話している。
 おもてなしステージには、地元の気仙町けんか七夕太鼓保存会など6組が出演を予定。同保存会は当日の正午から登場し、太鼓の演奏でステージを盛り上げる。
 広場の開設時間は、午前の部が9時30分~午後0時30分、午後の部が3時30分~4時30分。一般の入場はできない。
 気仙からの出展者は次の通り。
 ▽復興岩手=日本遺産「みちのくGOLD浪漫」推進協議会、陸前高田市
 ▽岩手の森林・林業=東北森林管理局
 ▽岩手の木工品=山木屋(陸前高田市)鬼椿市民雑貨店(大船渡市)組子細工花葉(平田木工所、同)大塚木工(同)アトリエリトア(住田町)
 ▽岩手の魅力発信=陸前高田市観光物産協会
 ▽岩手の特産品=たかたや一本松店(陸前高田地域振興㈱)鈴木りんご園(陸前高田市)
 ▽臨時郵便局=陸前高田郵便局