中学生5人がJAXA研修へ 銀河連邦の縁で相模原に派遣

▲ 生徒たちが訪問するJAXA相模原キャンパス内の施設(大船渡市提供)

 大船渡市内の中学2年生5人が、7月26日(水)から3日間、神奈川県相模原市を訪れる。JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスでの講義などを通じ、両市などによる銀河連邦交流の根幹となる宇宙や科学への関心を促す。同県川崎市が拠点のJリーグ・川崎フロンターレでU15コーチを務める立根町出身の今野章さんへの訪問も計画している。
 次世代のリーダーとなる人事育成につなげようと、大船渡市が初めて企画。参加生徒は第一中学校から2人、大船渡、末崎、東朋の各中学校から1人の計5人。学校ごとに推薦する。
 初日はリニア中央新幹線駅建築現場の見学後、相模原市長を表敬訪問。同市内の中学生とバーベキューなどで交流する。
 2日目はJAXA相模原キャンパスで工学、理学の各講義を予定。同市民博物館も訪ねる。
 最終日は職場訪問として、大船渡高サッカー部OBで気仙初のJリーガーとしても活躍した今野さんが所属する川崎フロンターレに出向く。大船渡にはない施設や職場環境を回ることで、生徒のさらなる成長を後押しする。
 銀河連邦はJAXAの研究施設立地が縁で、昭和62年に設立。現在はタイキ共和国(北海道大樹町)、ノシロ共和国(秋田県能代市)、サンリクオオフナト共和国(大船渡市)、カクダ共和国(宮城県角田市)、サク共和国(長野県佐久市)、サガミハラ共和国(神奈川県相模原市)、ウチノウラキモツキ共和国(鹿児島県肝付町)の7共和国が加盟し、各種交流事業だけでなく、東日本大震災の支援活動でも生かされた。
 大樹町では8月8日(火)から3日間、4年ぶりに「銀河連邦子ども留学交流」を開催。大船渡市内の小学5年生4人も参加する。(佐藤 壮)