全国切符かけ熱戦開幕 全日本学童軟式野球大会県予選 気仙から4チームが出場

▲ 4年ぶりとなる開会式で選手宣誓を行うさかり・日頃市連合の村上主将=三陸総合運動公園

気仙の選手たちも懸命にプレーし勝利を目指した=大船渡市営球場

 高円宮賜杯第43回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選大会は10日、気仙両市と釜石市の4球場で開幕した。大船渡市のさかり・日頃市連合と赤崎レッドオクトパス、陸前高田市の高田東Jrと高田の4チームを含む32チームが出場。初日は各会場で1回戦16試合が行われ、球児たちが勝利を目指して力を振り絞った。
 全国大会は「小学生の甲子園」とも称される権威ある大会。県予選大会の優勝チームが全国大会(8月、東京都)、準優勝チームが東北大会(7月、住田町)の出場権を得る。
 県予選大会は、大船渡市野球協会が主管し、10、11(日)、17(土)の3日間、大船渡市三陸町綾里の三陸総合運動公園、同市末崎町の市営球場、陸前高田市の奇跡の一本松球場、釜石市の唐丹グラウンドの4球場で、6イニング制(1時間30分)のトーナメント戦を行い、県の頂点を決める。
 初日は、試合開始に先立ち、同公園で4年ぶりに全チームが集結しての開会式を実施。日本マクドナルドのPRキャラクター・ドナルド君とともに入場行進を行った選手たちが、りりしい表情で式に臨んだ。
 県野球協会の菊池徳男会長は「日本が優勝したWBCでは、岩手出身の選手が活躍した。この先輩たちのように、夢と目標を持って、皆さんがこの大会から羽ばたいてくれることを期待する」とあいさつ。渕上清大船渡市長は「これまでの練習の成果を十分に発揮し、素晴らしい成績を収められるよう、健闘を祈っている」と歓迎の言葉を述べた。
 このあと、ドナルド君の「野球楽しんでいこうぜ!」の呼びかけに、選手たちが「おー!」と声を響かせ、ともに野球に打ち込む仲間と心を一つにした。
 選手宣誓では、さかり・日頃市連合の村上謙心主将(盛小6年)が「6年生の多くは東日本大震災が起こった年に生まれ、多くの方々に『僕たちが復興への勇気と希望なんだ』と教わった。大好きな野球に打ち込めることに、心から感謝している」と述べ、「憧れの舞台『小学生の甲子園』を目指し、最高の仲間とともに、本気の野球をすることを誓う」と力強く宣言した。
 始球式では、ドナルド君が打席に立つ渕上市長と捕手の小松伸也教育長のもとにボールを投げ込み、大会の開幕を告げた。
 初日は1回戦16試合を実施し、大会2日目の11日は4球場で2回戦と準々決勝の計12試合を予定。準決勝と決勝は、17日(土)に三陸総合運動公園で行われる。
 気仙勢の結果は後日掲載。