8月6、7日に開催へ 盛町灯ろう七夕まつり コロナ禍前の活気目指す

▲ 今年も開催を予定している盛町灯ろう七夕まつり(昨年の様子)

 大船渡市の盛町夏まつり実行委員会(古内一二実行委員長)は、盛町灯ろう七夕まつりを8月6日(日)と7日(月)の2日間で開催する方針を決め、準備を進めている。今年は、コロナ禍前の令和元年以前と同様の「通常開催」を目指す。七夕山車の運行や道中踊りに加え、運営支援を通じた県外大学生との交流も見据える。
 気仙の夏の風物詩となっている同まつりは、盆前に先祖の霊を迎える星祭りとして古くから開催。明治末期には、現在のように七夕山車が練り歩く光景が見られるようになったと伝わる。商店街は竹飾りで色鮮やかに彩られ、各祭組が趣向を凝らして制作した七夕山車9台が運行される。
 東日本大震災で被害を受けた平成23年も、各地のボランティアから支援を受けて実施。県外の大学生たちが準備段階から協力し、まつり本番にも県外の高校生や市への派遣職員らが加わり、まつりを盛り上げてきた。令和2、3年は開催を目指してきたものの、新型コロナウイルスの影響収束の見通しが立たず、中止を決断。昨年は一部催事内容を見直しながらも、山車運行などが行われ、活気を呼び込んだ。
 実行委によると、中心会場は例年通り盛町商店街通りとし、コロナ禍前と同様に山車の運行や展示、道中踊りなどを実施するほか、山車が幻想的に浮かび上がる夜だけでなく、日中時間帯も各種イベントを織り交ぜて活気を呼び込む。詳細は今後詰める。
 昨年は6日まで「三陸大船渡夏まつり」が開催されたため、7日の開幕となった。今年は同まつりが4、5日の開催のため、例年通り6、7日の実施となる。
 震災後の運営を支える立命館大学の学生も受け入れる方針。今後、各地域公民館単位での山車制作が本格化する。
 実行委では本年度、すでに2回にわたり協議の場を設け、開催方針を確認しながら準備を本格化させている。実行委員会の門田晃明幹事長(49)は「立命館大生やこれまでまつりを支えてくれたOB、OG、復興支援の関係者も多く来てもらい、また交流できるのを楽しみにしている」と話し、成功への意欲を込める。