活性化の願いデザインに込め アユ漁解禁記念Tシャツ製作 ボンマックスアパレル 気仙川PRへ30日から漁協と共同販売

▲ バックには大きな「解禁」の文字をあしらった

 総合ユニホームアパレルメーカーの㈱ボンマックス(本社・東京都)の子会社で、陸前高田市竹駒町にある㈱ボンマックスアパレル(小林厚仁社長)は、気仙川アユ漁解禁記念Tシャツを企画・製作している。7月1日(土)の解禁を前にした今月30日(金)から、気仙川漁協(小山公喜組合長)と共同販売を展開していく予定で、関係者はTシャツを通じた清流のアピールとアユ漁活性化に期待を込める。(清水辰彦)

 

前面は遊び心のあるワンポイントデザイン

 住田町北東部、遠野市との境にある高清水山から生まれ、同町と陸前高田市を通って広田湾に注ぐ全長44㌔の気仙川。アユ、ヤマメ、イワナなどが多くすむ川魚の宝庫として知られる。毎年、アユ漁解禁期間には県内外から多くの釣り人が訪れ、太公望たちで連日のにぎわいを見せる。
 縫製、物流、プリント業を展開するボンマックスアパレルは、昨年の気仙川のアユ漁解禁初日、小林社長が大勢の釣り人が並ぶ光景を目にし、「もっと外に向けてアピールしてたくさんの人に来てもらい、気仙川を活気づけられないか」と思い立ち、記念Tシャツの製作をスタートさせた。
 Tシャツは綿100%素材で、M、L、XLの3サイズを展開。親会社からTシャツを購入し、自社でプリントを施す。
 背面には大きな「解禁」の2文字と、その年限定を表す「気仙川 2023 鮎」とプリント。前面には、「アユ」とかけた「ARE YOU READY」のデザインが施されており、「O」の文字を2匹のアユで表す遊び心も加えられている。
 「気仙に来て、買ってほしい」との思いからインターネットでは販売せず、陸前高田市横田町と住田町世田米のおとり鮎販売店6カ所で取り扱う。価格は税込み1980円。
 小林社長は「アユ釣りは、気仙川に何百人もが来る大イベント。今後もアユ漁が活気づいていくためには、稚魚を育てていかなければならない。たくさんの人が来て、地域でお金を消費して、それによって施設も整っていけば。Tシャツが、アユ釣り活性化の一助になれば」と願い、「気仙には外から見ると新鮮なものがたくさんある。それをどんどん発信していく風潮が根付いていけば」と期待する。
 同漁協でも「気仙川を知るきっかけになり、興味を持ってもらい、アユ釣りがますます活性化していけば」としている。
 記念Tシャツに関する問い合わせは、ボンマックスアパレル(℡54・4111)まで。