夏の高校野球県大会/気仙勢はともに快勝 高田と大船渡東・住田 13日の2回戦へ進出(別写真あり)

▲ 【大船渡東・住田―釜石商工】七回に2点本塁打を放ちダイヤモンドを一周する大船渡東・住田の齊籐
▲ 【紫江連合―高田】高田はコンスタントに得点を重ねコールドで快勝

 第105回全国高校野球選手権記念岩手大会は大会3日目の9日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で1回戦6試合が行われた。気仙勢は、高田が紫江連合、大船渡東・住田が釜石商工にそれぞれ快勝し、2回戦進出を決めた。
 夏の甲子園へとつながる大会。県内の連合を含む56チームが出場し、22日(土)までの13日間、トーナメントで熱戦を繰り広げている。
 9日の花巻球場第1試合で、金ケ崎、岩谷堂、前沢、紫波総合の4校で構成する紫江連合と対戦した高田は、初回の守りで2死二塁から適時打を許し1点を先制された。
 高田はその裏、1番・大和田が右中間への二塁打を放ち、2死三塁とすると、4番・戸刺の適時打で同点。さらに5番・横澤の適時二塁打と6番・千葉の適時打でたたみかけ、2点を勝ち越した。
 三回に1点を追加した高田は四回、二塁打で出塁した9番・及川が2番・近江の適時二塁打で生還し4点差とすると、六回には8番・佐藤温からの四連打でさらに2点を奪って突き放した。
 七回には、2死二塁から佐藤温がこの日2本目の二塁打を放ち、8―1で7点差のコールドゲームが成立。打線のつながりを生かしてコンスタントに得点を重ね、守備では先発・菅野、2番手・伊藤が相手打線を3安打に封じるなど投打がかみ合い、2回戦へと駒を進めた。
 大船渡東・住田は、きたぎんボールパーク第3試合で同じ沿岸地区の釜石商工と対戦。
 先攻の大船渡東・住田は三回、2死から2番・佐々木が中越三塁打を放つと、続く3番・齊籐の適時打で先制に成功した。
 六回には、4番・今川の中前打と四球で1死一、二塁とし、7番・菊池の内野ゴロが敵失となり1点を追加。さらに8番・紺野の中前打で満塁とすると、9番・菊地の犠飛でリードを3点に広げた。
 その裏に1点を返されたが、七回、無死二塁から齊籐が大会第3号となる左中間への本塁打を放ち2点を追加。八回には、2死二、三塁から齊籐の適時二塁打で6点差とした。
 最終回の守りでは、2番手・佐々木が2死二、三塁のピンチを背負い、釜石商工の7番打者に左前適時打を浴びたが、三塁走者に続いて本塁を狙った二塁走者を外野からの好返球でアウトにし試合終了。齊籐が4安打5打点と打線を引っ張り、先発・紺野、佐々木の投手陣が反撃の隙を与えず、連合として初めて臨んだ夏の舞台で貴重な1勝を挙げた。
 2回戦に進んだ気仙勢は、大船渡東・住田が13日(木)の花巻球場第1試合(午前9時)で一関第二─花巻南の勝者、高田が同日きたぎんボールパーク第3試合(午後2時20分)で水沢工業と対戦。シードの大船渡は14日(金)に登場する。
 気仙勢の結果次の通り。
 ▽1回戦
紫江連合
   1000000|1
   3011021x|8
高 田
(七回コールド)
 (紫)後藤―北條
 (高)菅野、伊藤―横澤
 ⚾二塁打=大和田、横澤、及川、近江、佐藤温2(高)
 ▽同
大船渡東・住田
 001002220|7
 000001001|2
釜石商工
 (大)紺野、佐々木―上野
 (釜)小笠原、芳賀、鳥居、佐々木―佐々木、小笠原
 ⚾本塁打=齊籐(大)
 ⚾三塁打=佐々木(大)
 ⚾二塁打=齊籐2(大)堀内、佐々木(釜)