夏の高校野球県大会/大船渡 3回戦で涙 盛岡第一に1―3 気仙勢 大会から姿消す(別写真あり)
令和5年7月22日付 6面

第105回全国高校野球選手権記念岩手大会は大会15日目の21日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で3回戦4試合が行われた。気仙勢で唯一勝ち残っていた大船渡が盛岡第一と対戦したが、1―3で敗れ、8強入りはならなかった。
大船渡は花巻球場第2試合に登場。
初回の守りで、先発の主戦・佐々木怜が3四球を与えいきなり1死満塁のピンチを迎えたが、併殺に打ち取って切り抜けた。
しかし三回、1死から連続四死球で背負った走者を進められて2死二、三塁のピンチを招くと、2本の適時打と失策で3点を先制された。
追いかける展開となった大船渡。四回、五回、六回に得点圏まで走者を進めるもののあと一本が出ず、3点ビハインドが続いた。
大船渡は七回、先頭の7番・熊谷滉の中前打と途中出場の9番・佐藤の右翼への二塁打、さらに1番・今野が四球を選び1死満塁としたが、後続が倒れ無得点。八回にも5番・及川が右前打で出塁したが、得点につなげられなかった。
1点が遠い大船渡は最終回、先頭の8番・志田の左前打と代打・大森の左翼への二塁打で無死二、三塁とし、今野の犠飛で1点を返した。なおも暴投と四球で2死一、三塁と追いつくチャンスだったが、最後は内野ゴロに倒れた。
大船渡は2番手の右横手・熊谷滉、3番手の左腕・山本、4番手・上野が走者を背負いながらも追加点を許さなかった。一方の打線は盛岡第一と同じ長短11安打を放ったものの計12残塁と決定打を欠き、得点を重ねられなかった。四死球に失策も重なった三回の守備も悔やまれた。
▽3回戦
大船渡
000000001|1
00300000x|3
盛岡第一
(大)佐々木怜、熊谷滉、山本、上野―志田
(盛)川崎、安田―千葉
⚾二塁打=及川、山本、佐藤、大森(大)坂本、千葉(盛)