2023陸前高田市議選/市への思いなど配信 陸前高田JCが8月に 立候補予定者から動画募る

▲ 陸前高田JCのYoutubeチャンネルに市議選立候補予定者紹介の特設ページを設ける(公開イメージ)

 任期満了に伴う陸前高田市議会議員選挙は、8月27日(日)の告示まで1カ月となった。同選挙への関心を高めたいと、陸前高田青年会議所(熊谷晃生理事長)は同20日(日)から、立候補予定者の紹介動画を配信することを決めた。青年会議所(JC)が、議会議員選挙立候補予定者の紹介動画をとりまとめて公開する取り組みは、県外の自治体で例はあるものの、県内では初の試み。熊谷理事長(38)は「立候補しようという方々の考えを知る場面を増やし、有権者がよりよい選択をする一助になれば」と意気込みを見せる。(鈴木英里)

 

 陸前高田JCが市議選立候補予定者から募って配信するのは、▽自己紹介▽立候補の動機▽陸前高田への思い——の3点について本人が話し、5分以内にまとめた動画。公開にあたってはYoutubeチャンネルに専用サイトを設け、8月20日(日)正午以降、誰でも閲覧できるようにする。
 同JCはこれまでも市長選挙が行われる際、立候補予定者の公開討論会を企画するなど、市民に個々の政策を知ってもらう機会を創出してきた。市議選でも同様の事業に関する要望が市民からあったものの、立候補者数も多く、時間が限られる討論会だと一人一人の主張を伝えることは不可能だった。
 そこで今回初めて実施するのが、この紹介動画配信事業。有権者がいつでも候補予定者の考えに触れることができ、選挙後も、本人がどのような主張をしていたかを確かめられる。関東、関西、九州地方などでは、自治体の大きさを問わず、JCの事業として実施しているところがある。
 熊谷理事長は「選挙期間中のみで候補者の人となりや主張を知ることは難しい。これまでの選挙では、どうしても〝各町の代表者を選ぶ〟という形で投票が行われてきたと思う。それも一つの手段だが、もっと候補者の主張を知り、有権者一人一人が政策本位でまちづくりを考えられるような手法が必要ではないかと考えた」と取り組みの発端を語る。
 応募要項や公開時期は、市選挙管理委員会と相談しとりまとめた。撮影・編集等は立候補予定者サイドで行う。服装や撮影場所の指定はなく、テロップの追加等の編集も自由とする。ただし、投票行動を促したり、選挙の事前活動にあたるような発言はしないことが前提。
 配信を希望する立候補予定者には、8月11日(金)正午までにメールかFAXで規定のエントリーシートを出すよう呼びかけ、同18日(金)正午までに、メール、またはUSBメモリ等の記録媒体を使って動画を提出してもらう。
 また、動画撮影が難しいという人のため、11日、17日(木)の2日間、高田町の市コミュニティホールでJC会員が撮影のサポートを行う。動画内容に関する助言、アドバイス、動画の加工、編集等は一切行わない。
 動画提出はあくまで任意で、提出がない場合はサイト上に「本人のご希望・ご都合により、動画提出の無かった方々は掲載されていません」という文言を載せることをあらかじめ了承してほしいとする。
 同JCは「動画を出す必要はないという方もいらっしゃるだろうし、その意思は尊重したい」としたうえで、「運営に関しては、公職選挙法に基づいて公正・中立な立場で行っていく。市に対する皆様の考えを広く市民に届けるべく、ぜひご参加いただければ」と応募を呼びかける。
 動画の規格、撮影・応募にあたっての注意点・禁止事項等、詳細については同JCにメール(senkyo2 3.rikutakajc@gmail.com)で問い合わせを。