サンマ直送 今年も活気を マイヤで受付開始、水商協は7日から 価格上昇抑える努力も

▲ マイヤ大船渡店で直送便のチラシを配布

 大船渡市魚市場で水揚げされたサンマを全国各地に届ける「直送便」の受け付けが、同市に本社を構える㈱マイヤ(井原良幸社長)の各店舗で1日に始まった。大船渡水産物商業協同組合(新沼哲理事長)も、7日(月)から対応する。毎年人気を集める中、近年、水揚げ・配送のコスト増や不漁傾向で苦しい状況が続くが、「一人でも多くに食べてほしい」「庶民の味を全国に」などの思いから、価格上昇を抑える努力を重ねる。(佐藤 壮)

 

 大船渡町のマイヤ大船渡店では1日、社員が店頭に立ち、買い物客らに申込書にもなるチラシを配布。直送便をアピールするのぼりも掲げ、来店客に「秋の味覚」を呼びかけた。
 今年も、同市の鎌田水産㈱(鎌田仁社長)の協力を得て実施する。鮮度を保つ滅菌海水を使用し、昨年は約9000箱の注文があった。
 エネルギー価格の高騰などが続き、運営面では厳しさが増す一方、送料・クール代・税込み価格で5尾入り3219円とし、昨年と同様に3000円台前半に抑えた。注文は10尾、15尾、20尾に対応するほか、かば焼きセットやホタテ貝セットも用意。さらに「限定特大さんま」として、1匹130㌘以上をそろえたセットも設けた。
 予約は、マイヤ各店のサービスカウンターで対応。10月15日(日)まで受け付け、大船渡港で生サンマの水揚げがあり次第、発送する。
 鎌田水産は6隻の大型サンマ船を所有し、20日(日)の漁解禁に向け、大船渡港出港は17日(木)を予定。今月下旬の初水揚げを目指す。
 同社の金貴之業務課長(45)は「不漁もあって、近年は召し上がっている方が少なくなっているとも聞く。少しでも多くの方々に新鮮なサンマを届けたい」と願う。
 市内鮮魚店などで構成する大船渡水産物商業協同組合は今年も、紫外線殺菌海水を使用したクール便で直送。案内チラシには「日ごろの感謝を込めて鋭意努力し、昨年と同じ価格で提供」と掲げる。
 組合関係者は「あらゆるものが値上がりしているが、昨年と同じ価格とすることで、消費者の期待に応えたい」と話す。
 今年も、いずれも送料・税込みで▽大10尾入り3900円▽大15尾入り4900円▽大20尾入り5800円▽中20尾入り4000円▽中50尾入り7000円▽大30尾入り7500円▽大50尾入り1万1000円――の7コースで対応する。
 九州地方へは500円、沖縄県へは1000円の別途送料がかかる。10月末まで受け付け、発送開始は9月中旬を見込む。昨年は約9000箱の取り扱いだった中、今年は1万箱台への回復を目指す。
 大船渡町永沢の同組合事務所に電話(27・9999、平日午前9時30分〜午後3時)かファクス(0120・27・0025、24時間)で申し込む。