4年ぶりの「通常開催」で活気 盛町灯ろう七夕まつり 山車と道中踊りが共演 園児の練り歩きも(別写真あり)
令和5年8月8日付 7面

盛こども園児の練り歩きも復活
大船渡市の盛町灯ろう七夕まつり(同町夏まつり実行委員会主催)は6、7の両日、さかり中央通り商店街を主会場に繰り広げられた。今年は、コロナ禍前の令和元年以前と同様の内容で、通常開催」が実現。趣向を凝らした七夕山車が行き交う中、4年ぶりとなる道中踊りが共演を果たしたほか、盛こども園児の「引き七夕」も行われ、幅広い世代が生み出す活気に包まれた。(佐藤 壮)
竹飾りや吹き流しで彩られた同商店街は6日午後から歩行者天国となり、真夏の日差しの下でステージイベントが続いた。大船渡一中吹奏楽部や大船渡東高校太鼓部、濱守栄子さん、地元バンドの「THE十一(ざとういち)」、ガールズダンスユニット「ショーケースbySTUDIO LINK」、さすけ会の各発表が繰り広げられると、多くの市民らが集まった。
山車の華やかさに包まれた駅前通りでは同日夕、田茂山権現様「若獅子会」の披露後、オープニングセレモニーを開催。古内一二実行委員長は「このまつりを通じて、盛町がさらにいいまちになるように」とあいさつしたほか、渕上清市長も活気創出への期待を込めた。
もちまきに続いて行われた4年ぶりの道中踊りには、地域や職場、市民有志、ボランティアグループなど200人超が参加。沿道に詰めかけた市民らを楽しませた。
7日午前の商店街に活気を呼び込んだのは、盛こども園児による『引き七夕』。商店街の練り歩きは、コロナ禍以降では初めてで、3~5歳児の園児ら約70人が参加。「よーい、よいど」と声を響かせながら笑顔を振りまき、踊りの披露でも地域住民を喜ばせた。
昨年と同様、七夕山車は例年通り、吉野町、上木町、木町、本町、愛宕町、八幡町、桜場、旭町、田茂山の各祭組が制作した9台がそろった。歴史絵巻や漫画のイラストが描かれたほか、細部へのこだわりも光り、どれも地域の誇りと結びつきの強さをアピールした。
まつり期間に合わせ、サン・リアでもライブイベントを開催。6日は大船渡市在住のアーティスト・LAWBLOWや、大船渡を拠点とする中高生ガールズダンスユニットの「2WING」が登場。躍動感あふれるステージで魅了した。
気仙の夏の風物詩となっている同まつりは、東日本大震災に襲われた平成23年も開催したが、新型コロナウイルスの影響で令和2、3年は中止を余儀なくされた。昨年のまつりで山車運行が戻った。