2023県知事選/新人・現職の一騎打ち濃厚 あす告示 千葉氏、達増氏が出馬へ
令和5年8月16日付 1面
任期満了に伴う県知事選挙は、17日(木)に告示される。立候補を予定しているのは、表明順に前県議の新人・千葉絢子氏(45)=盛岡市=と、4期目の現職・達増拓也氏(59)=同=の2人。いずれも無所属での立候補を表明しており、ほかに有力な動きがないことから、令和元年の前回選と同様に、新人と現職による一騎打ちが濃厚となっている。
千葉氏は、平泉町出身で慶応大学卒。県内のテレビ局で報道記者兼アナウンサーを務めたあと、フリーアナウンサーに転身。平成27年の県議選に立候補し、初当選した。
昨年12月に県議を2期目で辞職し、今知事選への立候補を表明。政党への推薦要請は行わないが、自民党県連と県議時代の所属会派「いわて県民クラブ」が全面支援し、公明党県本部が支持する。
今年2月には、知事選に向けて超党派の政治団体「新しい岩手をつくる会」を設立。千葉氏は代表に就任し、これまで選挙戦さながらの前哨戦を繰り広げてきた。
同会は5月、知事選と同日選となる県議選との共通公約として「令和いわて大県構想」を発表。▽人口減少に適応した地域社会の実現▽1人当たり県民所得の引き上げ▽災害に強い県土の構築・社会基盤整備▽農林水産業や観光振興、中小企業への支援強化──などを掲げ、意欲を見せる。
一方の達増氏は、盛岡市出身で東京大学卒。外務省職員、衆議院議員を経て平成19年の知事選に民主党推薦で出馬し、初当選した。
8年前は無投票で3選を飾り、4選を目指した前回選は、立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党が推薦する〝統一候補〟として無所属で立候補。自民、公明両党が推薦した新人との一騎打ちを制した。
今回、野党4党とは協力体制を構築するにとどめ、〝オール岩手〟による「県民党」の立場で激しい前哨戦を進めてきた。政治団体「希望郷いわてを実現する会」とも連動する。
7月には公約「希望郷いわて、その先へ。マニフェストプラス39」を発表。▽全国トップクラスの子育て支援策拡充▽全国的にリードしてきた地域医療を守る取り組みをさらに強化へ▽県民一人ひとりが「幸福」を追求し、実感できる社会の創出へ▽復興事業の成果を活かし「新しい三陸・岩手」の創造へ──などに取り組む決意を示す。
今月15日現在、両氏のほかに立候補の動きは見られていない。このため、前回選と同じく、実質的な与野党対決の構図で選挙戦に突入する見通しとなっている。
告示日の17日は、午前8時30分から盛岡市の盛岡地区合同庁舎で立候補届出の受け付けが行われ、両氏とも届出後の第一声は同市内で予定。気仙での街頭演説や選挙活動は、いずれも19日(土)以降になるとみられる。
今知事選は、9月10日(日)の任期満了に伴うもので、公選制の導入後は20回目、東日本大震災後は4回目の実施となる。投開票は、県議選、陸前高田市議選と同じ同3日(日)に行われる。
6月1日現在の有権者数は、大船渡市が2万9235人(男1万3924人、女1万5311人)、陸前高田市が1万5817人(男7631人、女8186人)、住田町が4339人(男2124人、女2215人)。全県は102万2262人(男48万9505人、女53万2757人)。






