気仙の小・中・高校生4365人 前年度から121人減 県の5年度学校基本統計速報

 県は、令和5年度学校基本統計速報(学校基本調査の結果速報、5月1日現在)を公表した。それによると、気仙3市町における小・中・高校の児童・生徒数は計4365人と、前年度を121人下回った。県全体では、小・中・高校の児童・生徒数、学校数はいずれも減少傾向にあり、小学校の児童数5万3372人、学校数271校、中学校の生徒数2万9313人、学校数149校は、いずれも過去最少を更新した。(三浦佳恵)

 

 学校基本調査は、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにするため、文部科学省が昭和23年から実施。学校数や学級数、在学者数、教職員数、卒業者数などを調べる。
 県内の調査対象は、幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、特別支援学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会。速報では、学校数、学級数、在学者数、教職員数を公表した。
 調査結果のうち、県内における義務教育学校を含む児童・生徒数は、前年度と比較して小学校が1416人(2・6%)、中学校が514人(1・7%)それぞれ減少。高校(通信制を除く)の生徒数は2万8502人となり、前年度から735人(2・5%)減った。
 10年前の平成25年度と比べると、小学校は1万2956人(19・5%)、中学校は7451人(20・3%)、高校は7750人(21・4%)それぞれ減少。合計では2万8157人(20・2%)の減となった。
 気仙をみると、小学校が2109人で前年度を35人(1・6%)下回った。中学校は1175人で前年度比15人(1・3%)の減、高校は1081人で同71人(6・2%)の減。児童・生徒数の合計は、前年度に比べて2・7%減った。
 市町別では、大船渡市が小学校1344人(前年度比31人減)、中学校722人(同3人増)、高校671人(同48人減)。陸前高田市は小学校629人(同2人増)、中学校358人(同16人減)、高校344人(同14人減)。住田町は小学校136人(同6人減)、中学校95人(同2人減)、高校66人(同9人減)。陸前高田市の小学校と大船渡市の中学校で前年度から微増したものの、そのほかはすべて下回った。
 県内の学校数は、小学校が271校で同18校(6・2%)減、中学校が149校で同2校(1・3%)減。義務教育学校1校と高校79校は、前年度と同じだった。
 平成24年度と比べると、小学校は91校(25・1%)、中学校は29校(16・3%)、高校は2校(2・5%)それぞれ減少した。
 気仙は小学校21校(大船渡市11校、陸前高田市8校、住田町2校)、中学校8校(大船渡市4校、陸前高田市2校、住田町2校)、高校4校(大船渡市2校、陸前高田市1校、住田町1校)。前年度から増減はなかった。
 県全体の児童・生徒数の推移は別表。確定値の公表は12月を予定する。