地元と連携しマルシェを 指定管理者のスノーピーク(新潟) 陸前高田のオートキャンプ場 23日にリニューアルオープン
令和5年9月13日付 7面

県が整備を進めた陸前高田市小友町の県立陸前高田オートキャンプ場「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」は、23日(土)にリニューアルオープンする。指定管理者で、日本を代表するアウトドア総合メーカーの㈱スノーピーク(山井太代表取締役会長兼社長、本社・新潟県三条市)はオープン後、地域経済の活性化を図ろうと、気仙地区をはじめとする地元事業者と連携したマルシェの不定期開催を検討しており、今後PRしていく。(高橋 信)
マルシェは10月以降に開催していく考え。現時点で地元特産品を販売するほか、体験型ワークショップを楽しめる内容を想定しており、毎回5~10事業者の出店を見込む。準備が整い次第、市内のほか、大船渡、住田両市町からの参加も呼びかけていく。
オートキャンプ場は「モビリア」の名称で、県が平成11年に開設。東日本大震災後、敷地内に応急仮設住宅が建設され、既存のキャビンやドームハウスは復興工事関係者らの宿泊施設としても利用された。
宿泊利用の減少や施設の老朽化などを受け、平成30年1月から営業を休止。仮設住宅は令和2年度に撤去され、県はテントの大型化やニーズの多様化に対応した施設を目指し、改修に踏み切った。
スノーピークの直営キャンプ場が開設されるのは県内初めて。敷地面積は、リニューアル前と同じ22・4㌶で、テントサイトは145サイト。眼下の海の景色を楽しめるオートサイトや犬連れで利用できるドッグランサイトなどがある。
バス・トイレ付きのモバイルハウス「住箱」は3棟、キャビンは10棟。炊事棟や24時間使用可能なシャワールーム、洗濯機を完備する。必要な道具をすべてレンタルできるキャンププランも用意し、キャンプ用品やアパレルを取りそろえる直営店も置く。
スノーピークのシニアマネジャー・西野将さん(45)は「陸前高田や気仙地区には魅力的な特産品がたくさんある。オートキャンプ場が、地域とキャンパーをつなぐ『ハブ』のような存在となるよう運営に努め、地元事業者と連携しながらマルシェを開催していきたい」と見据える。