万一に備えて対応訓練 鳥インフル発生を想定 県や関係機関が連携(動画、別写真あり)
令和5年9月15日付 2面
県による令和5年度鳥インフルエンザ等発生時対応訓練は14日、住田町世田米の子飼沢農場で行われた。町内の肉用鶏飼育農場で高病原性鳥インフルエンザの陽性が確認されたと想定し、県と関係機関が連携して防護服の着脱や殺処分した家禽の埋却処理を実践。参加者らは訓練を通じて作業の流れなどを確認し、万一の事態に備えた。
県によると、気仙3市町では今年2月1日現在、45農場で225万羽余りのニワトリを飼育。訓練は、鳥インフル発生時の円滑な活動に役立てようと毎年行っている。
今回は「住田町の10万羽規模を手がける肉用鶏飼育農場の経営者から死亡鶏発生の通報を受けて、県県南家畜保健衛生所が簡易検査を行ったところ、陽性が確認された」との想定で実施。県の各関係機関や一般社団法人県建設業協会大船渡支部、同町などから約60人が参加した。
冒頭、同支部の須賀芳也支部長が「訓練で行う埋却作業には、いろんな工程がある。よく手順を覚え、有事の際にスムーズにできる体制にしてほしい」とあいさつ。埋却処理方法などの説明後、訓練に入った。
まず、埋却処理で使用する埋却溝(深さ4㍍、下幅4㍍、上幅8㍍、奥行き3㍍)を重機で掘削し、消石灰を散布して消毒。県や同支部の作業担当者らは防護服の着脱を実践し、見学者らはその様子から注意点などにも理解を深めた。
続いて、土のうを殺処分した家禽に見立ててビニール袋に入れ、それを大型のバッグに詰める作業を展開。ブルーシートを敷いた埋却溝の中に重機で大型のバッグを投入し、シートで覆い、その上に消石灰をまいた。
参加者らは、埋設作業でのシートの使い方、埋設溝周辺での作業者の安全確保などについて、質問や意見も寄せながら訓練内容を確認した。
閉会行事では、同支部で訓練の世話役を務めた刈谷遥さんと県大船渡土木センター河川港湾課の柴田秀則課長が振り返りを行い、刈谷さんは「慣れない作業で戸惑いもあったが、ここで行った作業を自分の会社で伝え、万が一のときにスムーズにできるようにしていこう」と呼びかけ。同衛生所の北川睦所長が講評を行った。
同センターの吉田健一副所長は「万が一発生した場合には、訓練を生かして迅速かつ適切に防疫活動を行い、感染拡大防止に向けて頑張っていきたい」と話していた。






