改選前と同数の4会派に 市議会 無所属は現職5人

 陸前高田市議会(定数16)の改選に伴う会派構成が、15日に明らかになった。結成を届け出たのは4会派で、会派数は改選前(定数18、欠員1)と同数。新人3人は3会派に分かれて所属し、会派に属さないのは現職5議員だった。正副議長をはじめとする議会人事を決める改選後初の臨時会は20日(水)を予定している。
 会派構成は15日に市役所で開かれた議員懇談会で示された。届け出順に、碧い風(菅野広紀代表)、創生会(福田利喜代表)、とうほく未来創生(木村聡代表)、日本共産党陸前高田市議団(藤倉泰治団長)の四つ。
 碧い風は改選前より1人減。5期目、2期目の現職2人に、新人1人が合流した。
 創生会の人数は改選前と同じ3人だが、現職が1人減となった。6期目、4期目の現職2人に、新人1人が新たに加わった。
 新会派のとうほく未来創生は、2期目と新人の2人。同会派は4年前の前回改選期に結成され、一昨年春、新会派の立ち上げに伴い解散しており、今回再び旗揚げされた。
 日本共産党陸前高田市議団は、改選前と同じ顔ぶれ。6、5、4期目の計3人で構成する。
 会派に所属しない議員はいずれも現職で、当選回数順に7期目2人、4期目2人、3期目1人となっている。
 議員定数が2減の16議席となって初めて迎えた通算18回目となる今市議選には、現職15人、新人4人が立候補。3日の投開票の結果、現職13人、新人3人が当選した。
 会派構成が決まり、焦点は改選後初議会となる臨時会での議会人事に移る。注目の議長ポストには、議会運営への精通や対外的な発言力などを踏まえて経験豊富な議員が就任する傾向が強い。
 改選前は5人の最多会派が一時あったが、今回は3人会派三つ、2人会派一つと中小規模が横並びの状態で、無所属が5人。正副議長選を巡って名前が取りざたされる議員は複数人いるが、情勢は流動的で、会派や議員間の水面下での駆け引きが注目される。
 改選後の会派構成は別掲の通り。