2023住田町議選/3期連続の無投票か きょう告示 立候補予定は現新計12人
令和5年9月19日付 1面

任期満了に伴う住田町議会議員選挙(定数12)は、19日に告示される。立候補を予定しているのは現職、新人合わせて12人。他に出馬の動きが見られないことから、前々回選、前回選に続いて無投票となる公算が大きい。(右列から下へ五十音順、清水辰彦)
出馬を予定しているのは、現職11人、新人1人。現職で勇退するのは、副議長の菅野浩正氏(76)=世田米・3期=のみとなっている。
立候補予定者を党派別にみると、共産党が現職1人、無所属は現職10人と新人1人。地区別では、世田米5人(いずれも現職)、下有住3人(現職2人、新人1人)、上有住4人(いずれも現職)。年代では70代7人、60代4人、30代1人。
定数12となって2度目の選挙となった平成27年の前々回選は現職11人、新人1人の立候補で定数ちょうどとなり、昭和30年の町制施行後16回目の選挙にして初の無投票に。令和元年の前回選も定数は超えず、2期連続の無投票となっていた。
議員の「なり手不足」が叫ばれる中、12年ぶりの競争選挙となるかが注目されてきた今回の町議選。早くから勇退を表明する現職がいる一方で、新人出馬の動きは鈍かった。8月末に新人1人が名乗りを上げたが、その後に新たな出馬表明者は現れず、後援会活動による前哨戦も盛り上がりを欠いた。
告示1週間前時点での立候補予定者は11人と、県内初の定数割れも現実味を帯びたが、勇退予定だった現職1人が出馬の意思を固めたことで、定数割れは回避される見込みとなった。
町選挙管理委員会(泉田静夫委員長)は18日、立候補の届け出を受け付ける役場町民ホールで、各候補者に引き渡す物品の確認作業を行った。街頭演説用標旗や腕章など選挙運動に必要な〝七つ道具〟に加え、違反のない明正選挙のシンボルである「白バラ」なども並び、スムーズに各陣営を送り出せるよう準備を整えた。
立候補の届け出は19日午前8時30分から午後5時まで受け付け。定刻前に到着した候補者が複数いる場合には、抽選で届け出順を決定。受付開始時刻経過後は、会場到着順となる。
手続きを終えた陣営ごとに順次選挙運動が始まり、街頭での第一声は午前9時前後が見込まれる。人口減少が続く中、各候補者は産業振興や住民主体の地域づくり、住民福祉の充実などに向けた訴えを響かせる。
立候補者数が定数を上回らなければ、3期連続での無投票で当選が決まる。競争選になった場合、投票は24日(日)午前7時から午後6時まで、町内15カ所の投票所で行われ、世田米の町社会体育館で即日開票される。
18日現在の有権者数は4275人(男2102人、女2173人)。4年前の告示前日と比べて、525人少ない。
地区別の立候補予定者(五十音順)は次の通り(数字は年齢、丸数字は当選回数)。
【世田米】
阿 部 祐 一70無現⑤
荻 原 勝64無現②
佐々木 信 一62無現③
佐々木 初 雄79無現②
瀧 本 正 德75無現③
【下有住】
金 野 千 津60無新
佐々木 春 一70共現④
高 橋 靖67無現⑥
【上有住】
菊 池 孝76無現⑤
林 﨑 幸 正72無現⑤
水 野 正 勝37無現①
村 上 薫71無現⑤