町民の力作 一堂に 文化・産業まつり作品展開幕 あすまで(別写真あり)
令和5年9月30日付 7面

第51回住田町文化・産業まつり(町、町教委主催)の作品展が、29日に開幕した。10月1日(日)までの3日間、世田米の社会体育館に小中学生、一般の絵画や書、木工作品など計1254点を展示。文化・産業まつりでは同26日(木)に小中高連携文化発表会、29日(日)には芸能まつり、産業まつりを予定しており、〝住田の秋〟を各種催しで彩る。(清水辰彦)
文化・産業まつりは、町の芸術文化や農林商工業の振興などを目的とした住田の秋を彩る一大イベント。例年は、文化芸術を発信する「展示部門」と「舞台部門」、地元産業を中心とした逸品が並ぶ「産業まつり」で構成されてきた。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、令和2年、3年は舞台部門の実施を見送り、展示部門のみ開催。昨年は、3年ぶりに舞台部門と産業まつりも開催した。
今年は、各種催しに先駆けて作品展が開幕。会場の社会体育館には「文化展」「児童生徒作品展」「木工作品展」「昔懐かし写真展」と題して各種作品を展示。文化展では絵画、書道、文芸、手芸、工芸、生け花、写真などが、児童生徒作品展では小中学生の図画、習字、木工作品展では小中学生の木工作品など、数々の力作が並ぶ。
「昔なつかし写真展」では、戦後からの世田米の景色や町内の風景を収めた写真が並んでおり、来場した町民がかつてのまちなみを懐かしみながら眺めた。
作品展は各日午前9時~午後4時(最終日は午後3時)まで開かれている。
文化・産業まつりの「舞台部門」は10月26日、小中学生、高校生による合唱や演奏、海外派遣事業の発表などが行われる。同29日には舞台部門の芸能まつりが予定されており、町民による郷土芸能や舞踊、民謡、大正琴などの舞台芸術が繰り広げられる。会場はいずれも農林会館大ホール。
同日は文化・産業まつりの産業部門に位置づける「第29回すみた産業まつり」も町役場前で実施。3年ぶりに開催した昨年は、新型ウイルスの影響で出店を町内事業者に限定するなどしたが、今年は町内外から広く出店を募集。呼び物の餅まきも復活させ、4年ぶりの通常開催とする。
今年は町産の豚肉や野菜を使った豚汁の早食い大会を計画。昨年と同様に町産の鶏・豚肉を使ったメニューを提供する「お肉街道」も用意し、町観光協会が展開する「からあげ大作戦」との連携も検討している。
このほか、丸太切り大会や郷土芸能披露、スタンプラリー抽選会、ステージイベントなども企画している。
産業まつりの出展者募集中
住田町は10月4日(水)まで、「第29回すみた産業まつり」の出展者を募集している。
出展条件は、町商工会もしくは観光協会に加入している事業所、企業、組合、団体および個人事業者で、商品、農林畜水産物、飲食およびサービスなどのPR・展示・販売などを希望する人。このほか、開催目的に賛同する事業者でも、実行委員会が認めれば出展可能となっている。
申し込みは、町ホームページなどから入手可能な申請書に記入し同まつり実行委事務局の町役場農政課へ提出を。問い合わせも同課(℡46・3861)まで。
10月5日(木)午後7時から、町役場町民ホールで出展者説明を開く。