夜空彩る珠玉の輝き 三陸花火競技大会
令和5年10月9日付 1面

▲ 陸前高田の夜空を彩る大輪。1万5000発以上が打ち上げられた
三陸花火競技大会(同実行委主催)は8日、陸前高田市の高田松原運動公園で開かれた。1万5000発以上の花火が打ち上げられ、全国の花火師らが技術を尽くした光の大輪が、夜空と観客の笑顔を明るく彩った。
大会は、三陸沿岸の観光振興や交流人口拡大が目的。日本を代表する花火会社や新進気鋭の花火師らが集まり腕を競う「競技部門」の実施を特徴とし、今回で3回目の開催となった。
日中の同公園内では、気仙の氷上共鳴会や和太鼓三扇会をはじめ、市内外からの出演者がパフォーマンスを披露。三陸の食や特産品を販売する「さんりくフードビレッジ」も開設され、20店余りが出店。食を通じて会場を盛り上げた。
花火は午後6時から打ち上げが始まった。夜空には、全国20社の花火師が手がけた渾身の作品が放たれ、視界いっぱいに広がる見事な大輪の共演や、音楽とシンクロした演出などで観客を魅了。「モノクロームの世界」「感謝の意味をもつピンクのバラ」「空と海の情景」「夜空に咲く繚乱の花火」など、作品に込められた花火師らの〝メッセージ〟に、終始盛大な拍手が送られた。
来場者は、場内に設けられた有料観覧席から約90分にわたるショーを鑑賞し、採点にも参加した。
大会は、同市内外の有志らでつくる実行委(浅間勝洋委員長)が企画。2年のプレ大会から毎年春に「三陸花火大会」を、秋に「三陸花火競技大会」を開いている。