世代超えて環境美化 綾里地区緑地広場 東朋ソーランの披露も(別写真あり)
令和5年10月12日付 6面


東朋中生は迫力あふれる舞を披露
大船渡市三陸町の綾里地区まちづくり委員会(佐藤次夫委員長)は11日、東日本大震災の津波被災跡地に整備された同地区緑地広場(あやさとふれあい広場)で「つどい」を開いた。幅広い世代の地域住民が草刈り活動を展開したほか、東朋中学校(佐藤学校長、生徒119人)による「東朋ソーラン」も繰り広げられた。訪れた人々は、広場のさらなる有効活用を誓い合った。
同広場は、東日本大震災津波で被害を受け、市が防災集団移転促進事業で買い取った被災跡地を活用。住民らとの協議を踏まえ、市が地域の交流、憩いの拠点として整備した。
面積は約2400平方㍍あり、砂利敷きの広場を中心に、あずまやや水飲み場、ベンチなどを設置。令和2年春に完成、供用を開始し、管理は同委員会が担ってきた。
「つどい」は、より良い環境で多くの人々に利用してもらおうと毎年実施。綾里小学校の6年生や委員会関係者、地域住民、東朋中の全校生徒ら約200人が集まった。
開会セレモニーでは、自然環境の保護や整備を呼びかけるポスターを制作した綾里小6年の河原凪さん、新沼庵さん、佐藤優真さん、作文を書いた同6年の木下太陽さんの計4人を表彰。引き続き、児童らは広場内の雑草を抜き取り、大人たちは刈払機を使って周囲の環境を整えた。
東朋中生は、綾里にある元正榮北日本水産㈱(古川季宏社長)のアワビ飼育施設を見学後に到着。広場前の道路沿いで雑草を抜き取る作業を行った後、運動会などで披露してきたよさこいの舞やエアロビクスなどを披露した。中学生の躍動を一目見ようと、多くの地域住民がカメラやスマートフォンを構え、活気に包まれた。
佐藤委員長(82)は「この広場で子どもが読書をしていたり、だいぶ住民の方々に定着した感がある。これまで新型コロナウイルスの影響で皆さんに集まってもらう機会は難しかったが、子どもから高齢者まで世代をつなぐ場になってくれれば」と話していた。