浜っこの豊かな感性光る 第40回県海の子絵画展 気仙の8人が最優秀賞

▲ 表彰式後に記念撮影する最優秀賞受賞者ら

 第40回「県海の子絵画展」(県内各漁協、東日本信漁連岩手支店主催)の表彰式が12日、盛岡市の県水産会館で開かれた。気仙では大船渡、陸前高田両市の小中学生合わせて8人が最優秀賞に輝き、大船渡市の吉浜小学校(鎌田慎校長、児童44人)と陸前高田市の高田東中学校(伊東孝志校長、生徒170人)が学校賞を受賞するなどした。豊かな三陸の海とそこで働く人々と日常的に触れ合う浜っこたちの感性が光った。最優秀賞受賞作品は、全漁連主催の第46回全国展に推薦される。

 

 同展は、漁業の未来を担う県内沿岸の小中学生が対象。海を愛し、漁業を育てる意識の高揚、漁業に夢を持つ子どもの育成を目的に開催。海や漁業、漁船にかかる作品を募り、表彰している。
 今回は県内沿岸部の小中学校から合わせて680点の応募があり、審査の結果、最優秀賞10点(小学校6点、中学校4点)、優秀賞18点(小学校12点、中学校6点)、入選76点(小学校70点、中学校6点)が決まった。
 気仙両市からは小学校212点、中学校38点の応募があった。小学校の部は、最優秀賞の6枠中4枠、中学校の部は4枠すべてを気仙の児童・生徒が占めた。
 表彰式には最優秀賞受賞者とその保護者ら約40人が出席。信漁連支店運営委員長の砂田光保広田湾漁協組合長は「皆さんがいつも見ている三陸の海は、世界に誇る三大漁場の一つ。豊かな感性と想像力を生かし、これからも作品に取り組んでほしい」とあいさつ。一人一人に表彰状や記念の盾が贈られた。
 気仙の児童生徒はこのほか、優秀賞を小学校部門5人、中学校部門4人が受賞。小学校部門で32人、中学校部門で5人が入選した。
 入賞全作品は11月25(土)、26(日)の2日間にわたって宮古市民文化会館に展示される。最優秀賞、優秀賞受賞作品は東海新報紙面で後日掲載予定。
 気仙の入賞者次の通り。
 【最優秀賞】
 ◇小学校の部
 ▽県知事賞=木村煌斗(吉浜1年)▽県教育長賞=道下ゆず(同6年)▽岩手日報社賞=山岸夏梛(綾里2年)▽NHK盛岡放送局長賞=熊谷杏南(吉浜5年)
 ◇中学校の部
 ▽県知事賞=金野莉央(高田東2年)▽県教育長賞=中谷天音(大船渡一3年)▽岩手日報社賞=伊東里咲子(高田東3年)▽NHK盛岡放送局長賞=千葉翠(同1年)
 【優秀賞】
 ◇小学校の部
 ▽県漁業共済組合長賞=臼井友香(広田2年)千田大夏(綾里1年)▽日本漁船保険組合県支所運営委員長賞=大平航也(同5年)新沼佑都(吉浜1年)▽県JF共済推進本部会長賞=佐藤らん(同2年)
 ◇中学校の部
 ▽県漁連代表理事会長賞=中井よし華(大船渡一2年)▽県漁業共済組合長賞=直井陽那乃(高田東1年)▽県JF共済推進本部会長賞=山岸佳央(東朋3年)▽東日本信漁連岩手支店運営委員長賞=新沼茅隼(同1年)
 【入選】
 ◇小学校の部
 畠山流維(小友1年)村上綾音(同6年)加藤愛琉花(広田2年)加藤大翔(同同)伊藤颯志(同5年)臼井碧海(同同)亘理未来(赤崎6年)村上依鈴(綾里1年)熊谷泉美(同2年)泉沙里(同3年)木下朝陽(同同)森田幸之介(同同)熊谷菜々子(同5年)及川愛結(越喜来6年)古内奏帆(同同)
 岡崎汐栞(吉浜1年)木川田和希(同同)小松楓季(同同)竹ヶ原柊季(同同)村上心都(同同)八巻斗哉(同同)熊谷翔人(同2年)新沼そよ歌(同同)木川田陽仁(同3年)菊地結依(同同)大泉笑生(同4年)佐藤理沙(同同)岡崎廉(同5年)野田歩生(同同)野田歩夢(同同)熊谷心那(同6年)三浦結翔(同同)
 ◇中学校の部
 吉田咲嬉(高田東1年)荒木柚衣香(同2年)菊池郷平(同同)戸羽凪沙(同同)藤井大翔(同3年)