理解深め、住みよい地域へ 認知症家族の会 「花たばの会」が初の交流会
令和5年11月8日付 7面
住田町に今年、認知症家族の会(通称・花たばの会、菅野英子代表)が誕生した。今月6日には下有住地区公民館で初の交流会が開かれ、認知症の介護経験者らが懇談。今後、2カ月に1回程度交流会を開催し、認知症についての勉強会や介護相談なども展開していく予定で、町内での認知症への理解醸成と、誰もが住みやすい地域の構築を図っていく。(清水辰彦)
これまで、気仙2市1町のうち住田町にのみ認知症家族の会がなく、行政や社会福祉協議会などが家族支援事業を展開してきた。代表の菅野さん(61)は、町の地域包括支援センターや社協に勤務してきており、何度も認知症家族の会の設立を試みたが、実現には至らなかった。
そうした中、6年前に菅野さんの父親も認知症に。仕事を退職後は家族の会をつくろうと決め、昨年度末での退職を機に同じ境遇にある認知症の介護経験者、認知症の支援活動に携わってきた町民に声をかけてメンバーを集め、町社協、地域包括支援センターの支援を受けて今年7月に設立にこぎつけた。会の設立に伴い、町内すべての介護施設も協力機関となり、活動を支援することとなっている。
会の通称は「認知症になっても一生懸命暮らしている人、介護している人に花たばを渡して感謝し、ねぎらい、敬意を表したい」という思いから「花たばの会」に決めた。
同会では、「認知症の人や介護家族の支援」「地域における認知症への理解の普及」を通して、認知症の人、介護家族が住みやすい地域をつくることを目的としている。
初の交流会には、同会メンバーや協力機関、一般町民ら合わせて22人が参加。冒頭、菅野代表が「当面の間は、きょうのような交流会や認知症の勉強会をしたり、悩みを抱える介護者の相談に乗っていきたい。皆さんのちょっとした息抜きの場所になれば」とあいさつした。
会員紹介のあとは、参加者が自己紹介や会話をしながら交流。この中で、「認知症について基本的なことを学びたい」といった声もあったことから、年明けの1月29日(月)には物忘れと認知症の違い、認知症の種類などについて学びを深める勉強会を開く予定。
菅野代表は「公的な事業だけでなく、インフォーマルな事業が増えていけば。この会を認知症の本人や家族の方の心が休まる場、ここに行けば気が軽くなる、そんな場所にしたい」と話している。






