小山四段(釜石出身)の指導対局も 23日ふれあい将棋フェス 復興祈念公園事務所会場に 多賀城の団体主催 参加募集中

▲ 将棋フェスタに参加する小山四段

 釜石市出身の将棋プロ棋士・小山怜央四段(30)が特別ゲストとして参加する陸前高田市ふれあい将棋フェスタは23日(木・祝)、同市の高田松原津波復興祈念公園管理事務所で初開催される。本県出身者で初のプロ棋士となった小山四段による指導対局や参加者同士の交流大会を予定しており、主催者は参加者を募集している。(高橋 信)

 

 主催は宮城県多賀城市をはじめ、同県内での将棋イベントを手掛ける同市の任意団体「多賀城将棋ラボ」(出原卓朗代表)。三陸沿岸で将棋を通じた交流と地域活性化を図ろうと立ち上げたプロジェクトの一環で企画し、宮城県外では第1弾イベントとなる。
 小山四段は、釜石高校卒業後、岩手県立大学に進学。大学4年の時にアマチュア将棋の日本一を決める大会で優勝し、「アマチュア名人」のタイトルを獲得した。その後、棋士の養成機関である「奨励会」の三段リーグの編入試験に挑んだが不合格。大学卒業後は一般企業に勤めながらプロ棋士との対局などで実力を示し、編入試験の受験資格を得た。
 昨年11月からプロ棋士編入試験5番勝負に挑み、3勝1敗で見事合格。今年4月にプロ棋士としてデビューした。奨励会を経験していないアマチュアからのプロ入りは戦後初めてで、注目を集めた。岩手出身者としてもプロ棋士の誕生は初めてとなり、県内は大いに沸いた。
 フェスタ当日のプログラムは▽交流将棋大会▽指導対局▽懸賞クイズ──。交流大会は5対局制で、棋力、成績の近い人同士で組む。午前10時に開会し、午後3時40分ごろから表彰式を行う。
 小山四段は「多面指し」(2~3面指しで5巡予定)で指導する。クイズは詰め将棋や地元などにまつわる問題を出題する。
 出原代表(49)=多賀城市=は「将棋は老若男女みんなが楽しめるのが魅力。ぜひさまざまな人に参加してもらいたい。市内外問わず気軽に来場してほしい」と呼びかけている。
 開催時間は、午前10時から午後4時ごろまで(午前9時30分受け付け)。参加費は将棋大会が一般1500円、学生(大学生以下)1000円。指導対局は一般2000円、学生1500円。昼食は各自用意を。
 参加定員は40人(先着制)。申し込みは、電話、またはメールで。メールは参加者氏名、ふりがな、住所(市町村名まで)、棋力(段・級位)を記載し、件名に「陸前高田将棋イベント参加」と記入して送信を。
 問い合わせ、申し込みは出原代表(℡090・5067・5191、メールtagashogi@gmail.com)へ。