日々の創作成果一堂に 各地で町民文化祭始まる(別写真あり)
令和5年11月12日付 8面
コロナ禍乗り越えて再開/大船渡町
大船渡市大船渡町の大船渡地区公民館(大和田洋太郎館長)による第22回大船渡町文化祭は11日、同館で始まった。4年ぶりの開催で、訪れた地域住民は創作品が一堂にそろった喜びを分かち合いながら、じっくりと鑑賞していた。12日も午前10時~正午に開催される。
同文化祭は、地元住民の趣味や学習の成果を公開し、生きがいづくりや地域づくりにつなげてもらおうと企画。新型コロナウイルスの影響で令和2年度から見合わせていた。
館内には、地域住民が手がけた絵画や華道、書道、手芸など約300点を一堂に展示。当日に持ち込まれる〝飛び込み〟もあったという。見上げるほどの大作や精巧な構造の芸術品もあり、来場者は足を止め、こだわりや個性をじっくりと感じ取っていた。
一般世代だけでなく、明和保育園や大船渡小、大船渡北小、大船渡中に通う子どもたちの作品も。婦人会組織による合作もあり、多彩な構成となっている。
会場は入り口と出口を分けるなど、感染防止策を講じながらゆったりと鑑賞できるレイアウトに。大和田館長は「コロナ禍でもコツコツと制作に励んできた成果が集まった。これまでにない新たな参加もあって良かった」と話し、多くの来場に期待を込める。
4年ぶりの舞台発表も/立根町
大船渡市立根町の立根地区公民館(新沼良治館長)で同日、第9回同町民文化祭・作品展示会がスタートした。2日間の日程で町民らの作品が展示されているほか、12日には4年ぶりとなる舞台発表も予定している。
町民の特技や活動成果を披露する場として開催。今年は48団体・個人が、合わせて470作品を持ち寄った。
会場には、一つ一つ丁寧に作られたことがうかがえる手芸品や、細やかなこだわりが光るドールハウス、立根町の歴史、名所等を紹介する展示など、多彩な作品が並んだ。立根小児童が手掛けた美術作品や、町外からの特別出展もあり、来場者が関心を持って眺めた。
中には、地元の鉱山跡から見つかった、金を含んだ鉱石の展示も。また、炭やラベンダーを活用した小物類、草花の苗など、気に入ったものを自由に持ち帰ることができる展示物もあり、人気を集めていた。
12日の開催時間は午前9時~午後3時。また、同1時からは、新型コロナウイルスの影響で長く中止していた舞台発表を4年ぶりに実施する。7団体が出演を予定している。
幅広い年代の作品並べる/小友町
陸前高田市小友町の小友地区コミュニティ推進協議会(吉田雄幸会長)主催の本年度町民文化祭は同日、同地区コミュニティセンターで始まった。子どもからお年寄りまで町民による420点余りの多彩な作品が展示されている。12日まで。
同文化祭は、町民の芸術文化活動の成果を披露する場として毎年開いてきた。令和2、3年は新型コロナウイルス感染症の影響で見送り、昨年再開した。
今年は、町民をはじめ、地元の小友保育所、小友小学校、福祉施設の利用者ら合わせて210人から426点の作品が寄せられた。絵画や書、陶器、手芸品、写真、生け花、菊花など、多彩な内容となっている。
初日は秋晴れに恵まれ、開場から多くの町民が来場。近所の人の作品に感心したり、子どもや孫の絵をじっくり眺めたりと、にぎやかに交流した。
このうち、小友小の6年生たちは将来の夢を粘土で表現。プロ野球選手やキャビンアテンダント、獣医師などとして活躍する将来の自分の姿を作ったもので、来場者の関心を引いていた。
12日は午前9時から午後3時まで。