「セーラーくん」が〝顔に〟 初の企業広告ヘッドマーク 大船渡線BRTで10日から運行 さいとう製菓とJRが連携

▲ 10日から運行されるヘッドマーク付きの車両(JR東日本気仙沼統括センター提供)

 JR東日本大船渡線BRTの気仙沼駅・陸前矢作駅~盛駅の区間で10日(日)から1カ月間、さいとう製菓㈱(大船渡市、齊藤俊満社長)の公式キャラクター「かもめのセーラーくん」がデザインされたオリジナルヘッドマーク付きの車両が運行する。BRT車両の企業広告ヘッドマークは初で、同社やJR東日本では運行による地域活性化に期待を込める。
 BRTは平成25年から運行し、赤い専用車両が地域に定着。車内には、企業広告を掲げるスペースはなかった。
 こうした中、JR東日本盛岡支社とさいとう製菓は「地域を盛り上げたい」との思いから連携。かもめのセーラーくんが大きく描かれた直径38㌢のヘッドマークを1台に貼り、運行することになった。
 かもめのセーラーくんは昭和40年代、三陸に舞うカモメをモチーフとし、大空を飛ぶように広く商品をPRしてほしいとの願いから誕生した。現在は3代目のデザイン。さいとう製菓は今年、前身となる齊藤餅屋の創業から90年となる中、さまざまな企画に合わせて〝登場〟の機会を増やしている。
 ヘッドマークを付けた1台は1月10日(水)までの期間中、ほぼ毎日運行する。一方で、走行の時間帯や区間は定まっていないといい、沿線で見つける楽しさもある。
 運行期間中はJRの「青春18きっぷ」を利用しての乗車も可能。JR東日本盛岡支社では「この機会にBRTを利用し、三陸に来てもらえれば」と期待を込める。さいとう製菓でも、運行に合わせ、SNSを活用したプレゼントキャンペーンを展開する。
 BRTのヘッドマークは、令和3年度に東京五輪関連のデザインで付けたことがあるが、地元事業所にちなんだものは初めて。今後のさらなる利用にも期待を込める。利用に関する問い合わせはJR東日本盛岡支社気仙沼統括センター(℡0226・41・0012)へ。