2月に「すみチケ」販売へ 全議案可決し閉会 町議会 来年度に組織再編も  

▲ 全議案を可決して閉会した12月定例会

 住田町議会12月定例会は8日、最終本会議が開かれ、令和5年度一般会計補正予算や条例改正案など議案12件を原案通り可決して閉会した。本年度一般会計補正予算には、新型コロナウイルスや物価高騰への対策として、プレミアム商品券「使って応援住田チケット『すみチケ2023+1(プラスワン)』」の発行などを盛り込み、住民や町内事業者の支援を図っていくほか、組織再編に関する条例改正案も可決された。
 可決されたのは、一般職員の給与に関する条例の一部改正、課設置条例の一部改正、空家等の適正管理に関する条例改正、本年度一般会計補正予算、国民健康保険と介護保険の両特別会計補正予算、簡易水道と下水道の両事業会計補正予算など。
 このうち、一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ1億1227万円を追加し、総額を52億9945万円とするもの。
 主な歳出では、町内事業者への消費喚起、住民への物価高騰対策として「すみチケ2023+1」発行に1300万円を計上。
 「すみチケ」は、新型ウイルスの感染拡大に伴う町独自の経済対策として、令和2年度から発行。初年度は飲食業の支援を視野に入れたプレミアム率100%の「食べて応援住田チケット『すみチケ』」、対象業種を拡大した同じくプレミアム率100%の「使って応援住田チケット『すみチケ+』」などを販売。3、4年度は「すみチケ+」を追加販売し、町内事業者を幅広く支援した。
 すみチケ2023は、新型ウイルスに加えて物価高騰の影響を受けている町内事業所・町民を応援しようと、町が8月に発行。プレミアム率は50%で、500円の商品券30枚(1万5000円相当)を1セットとして1万円で販売した。来年1月末までが利用期限となっている。
 「プラスワン」は同2月初めの販売を予定しており、同月から3月上旬ごろまでの期間限定での利用を見込む。販売対象は町民や町内で勤務する人で、1世帯あたり1セット購入することができる。
 課設置条例の一部を改正する条例は、現在の町民生活課と税務課を統合して「住民税務課」とし、農政課は名称を「農政商工課」に改めるもの。
 町の組織再編は、平成27年4月に当時の「産業振興課」が現在の「農政課」と「林政課」に分かれて以来となる。
 「住民税務課」では、現在、町民生活課が行っている国保医療や戸籍、公共交通、環境に関する業務と税金関係を担当する税務課を統合することで、窓口一本化による行政サービス向上や組織拡大による多忙期への対応を図る。施行は令和6年4月1日から。