竹駒郵便局 待望の船出 震災で全壊 仮設経て局舎再建 県内最後
令和5年12月12日付 7面
東日本大震災で局舎が全壊し、仮設店舗で営業していた陸前高田市竹駒町の竹駒郵便局(松野まき局長)の新局舎が再建され、発災から12年9カ月となる11日に開局した。県内の被災49局のうち、仮設で営業していた最後の郵便局が待望の本設店舗となり、関係者は復旧・復興の喜びをかみしめながら、より地域に根ざしたサービスの展開へ決意を新たにした。(高橋 信)

新局舎前でテープカットに臨んだ代表者
同日は営業開始を前に現地で開局セレモニーが開かれ、日本郵便㈱東北支社(小野木喜惠子支社長)や市、地元自治会、地域住民ら約50人が出席。同市出身の小野木支社長は「新局舎での営業開始は、地域とともに歩む郵便局としての再スタートとなる」と述べた。
佐々木拓市長は「郵便局は人と人とを結ぶ重要なサービスを展開している。きょうのオープンは竹駒地区だけでなく、市としてもうれしいことだ」と喜んだ。結びに代表者がテープカットを行い、再建を祝った。
営業を開始すると、地域住民が続々と来局。竹駒町の60代女性は「ATMもあり、地域にとって絶対必要なお店。駐車場が広くなって助かる」と笑顔だった。
旧店舗は昭和16年に開局。12年9カ月前の震災で全壊し、被災から約7カ月後の平成23年10月に仮設店舗で営業を再開した。
新局舎は仮設店舗隣接地に整備され、鉄骨造平屋建てで、広さは約140平方㍍。㈱吉田建設(吉田光伸代表取締役社長)が施工した。
社員は3人。窓口には、座りながら金融などの相談ができるスペースを設けた。駐車場は仮設店舗時4台を収容可能だったが、7台分に拡大した。
日本郵便東北支社によると、県内では被災した49局のうち、43局が営業を再開。仮設店舗からの新築は、竹駒郵便局が東北の被災3県でも〝アンカー〟となった。
松野局長は「地域に根ざし、地域の役に立つのが使命。引き続き地域の皆さんの利用を心待ちにしている」と力強く語った。
営業時間は郵便・物販サービスが平日午前9時~午後5時、貯金・保険サービスが午前9時~午後4時。ATMは平日午前8時~午後9時、休日午前9時~午後7時。





