地元産食材の魅力知って スノーピークキャンプ場 市内事業者と連携し販売 宿泊客対象に不定期で

▲ 「宿泊客にPRしたい」。キャンプ場で活ホタテなどを販売した大坂さん

 陸前高田市小友町の県立陸前高田オートキャンプ場「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」(服部慎司店長)は市内事業者と連携し、同キャンプ場で地元産食材の不定期販売に乗り出した。宿泊客の満足度向上などを目的とした取り組みで、地元事業者にとっては県内外から訪れるキャンパーに自慢の商品をPRする好機となる。同キャンプ場は今後、マルシェの不定期開催も検討しており、地域との連携を推し進めていく。(高橋 信)

 

 不定期販売は今月2日から試験的に実施。海産物の卸売りなどを手掛ける同市の合同会社「bigap」(ビギャップ、大坂智央、村上真聖両代表社員)が2度出店した。
 2回目の販売は9日、キャンプ場内のスノーピーク直営店前で行われ、同社は同市産の活ホタテ貝約30枚、殻付きカキ約60個を用意。地元の海産物を「キャンプ飯」のメニューに加えられるとあって多くの宿泊客が買い求め、ブースを開設して15分で完売する人気ぶりをみせた。
 この日知人らとキャンプを楽しんだ青森県八戸市の会社員・高塩直也さん(35)は「地元の食材を食べられるとテンションが上がる。ぜひこれからも実施してほしい」と求めた。
 代表社員の大坂さん(27)は「スノーピークは全国にファンがおり、キャンプ場は陸前高田に縁の無い人の入り口となっている。出店は市外の人に売り出すビジネスチャンス。海産物の魅力を伝えていきたい」と腕まくりする。
 北東北初となるスノーピーク直営のキャンプ場は、今年9月にオープン。キャンプサイトは計158サイトあり、キャンプ用品やアパレルを取りそろえる直営店は、宿泊客だけでなく誰でも利用できる。
 市によると、宿泊客数は9月530人、10月1488人。市は市民限定の割引を一部プランで実施している(数に限りあり)。
 服部店長(43)は「陸前高田を震災の被災地としてではなく、自然豊かな交流の場所として再定義するのがこのキャンプ場のミッション。その際、品質の素晴らしい地元の食材は大きな武器となる。地元事業者と連携しながら不定期で販売し、いずれはマルシェに発展させたい」と見据える。