■しわす点描/4年ぶり「助け合い托鉢」(別写真あり)
令和5年12月20日付 7面

▲ 鈴の音を響かせながら「歳末助け合い托鉢」を行う僧侶たち
○…気仙にある曹洞宗寺院の若手僧侶らで構成する県第九教区青年会(大久保泰之会長)は18日、大船渡市三陸町越喜来の甫嶺地域で4年ぶりとなる「歳末助け合い托鉢」を行った。冬らしい厳しい寒さの中、僧侶たちは鈴の音を響かせながら地域内を巡り、支え合いを呼びかけた。
○…同会ではこの時期、気仙3市町の持ち回りで歳末助け合い運動にちなんだ托鉢を行い、集まった浄財を会場地の社会福祉協議会に贈っている。近年は新型コロナウイルスの影響で見合わせが続いており、今回は令和元年以来の実施となった。
○…この日は会員ら4人が参加。一行は龍昌寺(大久保文直住職)で読経を行ったあとに出発し、冷たい風が吹き付ける中で〝チリン、チリン〟と鈴の音を響かせながら歩みを進めた。
○…沿道では地域住民らが鉢の中に浄財を投じ、「寒い中大変ですね」「風邪をひかないようにしてください」などと声をかけた。僧侶らは経をあげ、人々の温かい思いに感謝した。今回寄せられた浄財は、同市社会福祉協議会に届けることとしている。