合格への〝第一関門〟に挑む 大学入学共通テスト 大船渡高会場は約190人受験
令和6年1月14日付 7面

大学の一般入試の皮切りとなる「大学入学共通テスト」が13日、全国一斉に始まった。令和3年に大学入試センター試験から切り替わっており、「大学入学共通テスト」としては今年で4回目。東日本大震災後から臨時試験会場となっている大船渡市の大船渡高校では、気仙を中心とした志願者約190人が、志望大学合格に向けての〝第一関門〟に挑んでいる。(清水辰彦)
大学入学共通テストは、およそ30年続いた大学入試センター試験に代わり、令和3年1月に初めて実施された。
独立行政法人大学入試センターによると、本年度の志願者は全国で計49万1914人(前年比2万667人減)。
このうち、今春高校を卒業予定の現役生は41万9534人(同1万7339人減)と減少しているが、現役志願率は前年度を0・1ポイント上回る45・2%で過去最高となった。
本県の志願者数は4299人(同107人減)。第1日程の試験は平成24年度以降に臨時会場となっている大船渡高をはじめ、県内7会場で実施されている。
初日は穏やかな天候で公共交通機関の乱れもなく、受験生は余裕を持って会場入り。午前9時30分から始まり、地理歴史・公民、国語、外国語のテストが午後6時すぎまで行われた。
今回の試験では、新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが5類に移行されたことを受け、前回まで求められていた試験中のマスク着用は個人の判断となっている。
緊張感が漂う会場では、受験生が試験監督から注意事項などの説明を受けたあと、開始の合図とともに鉛筆をとり、問題に向き合っていた。
2日目は午前9時30分から理科①、数学①・②、理科②を行い、午後5時50分に終了する。
得点調整は、地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」、公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」、理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」で、平均点に20点以上の差が出た場合に実施。
ただし、受験者数が1万人を切った科目は対象外となる。得点調整の実施の有無については、今月19日(金)の発表を予定している。
受験者数、平均点、最高点、最低点、標準偏差などの中間発表は同17日(水)、最終発表は2月5日(月)の予定。
前回は47都道府県に設けられていた追試験の会場は、東京と京都の2カ所に縮小となったが、能登半島地震を受けて石川県の金沢大角間キャンパス(金沢市)にも設けられる。