文化や暮らし捉えた20枚 田頭真理子さんの写真展スタート 世田米商店街で 27日まで15店舗に展示

▲ 地元の子どもたちと写真を眺める田頭さん(手前から2人目)

 住田町の世田米商店街で20日、町商工会が主催、一般社団法人・邑サポートが運営する写真家・田頭真理子さん=東京都在住=の写真展が始まった。同町と関わりの深い田頭さんが撮影した世田米の写真が、15店舗で展示されている。期間は27日(土)まで。
 都内に活動拠点を置くフリーランスフォトグラファーの田頭さんは、写真撮影を通じて住田町と関わり続けている。
 広島県尾道市出身。高校卒業後に写真家を志し、客船「飛鳥」の船上カメラマンなどを経て、現在はフリーで活躍。地域の祭りや文化などに関わる人間模様の撮影を行っており、平成29年、30年には住田町を訪問して世田米に伝わる火伏せの奇習「水しぎ」も撮影した。そうした縁から、県立住田高校の生徒募集ポスターにも携わるなど、同町との関わりが深い。
 田頭さんは「水しぎ」を通じて世田米の暮らしや風習に焦点を当てた作品づくりを行い、令和元年には東京都中央区銀座のキヤノンギャラリー銀座で写真展「バババ」を開催。今回、コロナ禍で延期されていた住田での〝凱旋展示会〟を行うこととなった。
 商店街内の15店舗に約20の作品を展示。写真展がスタートした20日は、町内の子どもから大人まで多くの人が商店街に足を運んで各店舗を回り、写真を眺めていった。田頭さんも訪れ、顔なじみの住民たちとも交流を深めた。
 田頭さんは「商店街の店舗の一角に展示されていて、ギャラリーで見るのとは違った感覚だと思う。ぜひいろいろな店舗を回って写真を見てもらえれば」と話している。
 見学するとスタンプを押してもらうことができ、スタンプ10個でプレゼントを贈る(先着30人)。スタンプラリー用紙は、まち家世田米駅か住田町商工会でも配布している。
 作品展示店舗は次の通り。展示時間、休業日は店舗によって異なる。問い合わせは邑サポートの奈良さん(℡070・2021・6142)まで。
 ▽中舘理容所▽多田商店▽村保洋品店▽ひらさか美容室▽ビーアイシーピーハナレ▽ホームショップむらやす▽三尾商店▽まち家世田米駅▽南部屋▽泉田薬店▽スーパー高橋屋▽服蔵▽高橋旅館▽古鏡▽黄金屋