子どもらの〝思い〟校歌に 統合で令和7年4月開校の「大船渡中」 推進協で募集の方向性確認
令和6年1月28日付 1面
大船渡市の大船渡中学校と末崎中学校の統合に向けた第5回大船渡・末崎地区学校統合推進協議会(会長・川原夕輝大船渡中PTA会長)は26日夜、大船渡町のおおふなぽーとで開かれた。令和7年4月に新設統合で誕生する「大船渡中」の校歌制作に向け、歌詞に盛り込む単語・フレーズを小中学生から募集し、思いを反映させる方針を確認。色は「紺系」とする運動着の基本的な考え方も承認した。
同協議会は大船渡、末崎両地区の小中学校保護者代表、未就学児童の保護者代表、地域における公共的団体の役員ら22人で構成。先月22日以来の開催で、この日は委員に加え、オブザーバーを務める両地区内の小中学校長が出席した。
前回までの議論で、校歌は「新たに制作する」で合意。この日は子どもたちの思いを反映させるとの考えから、歌詞に入れる単語・フレーズを募集する方針で一致した。
現在両校に通う生徒に加え、両地区内の5年生以上の児童を対象に来月、校歌に入れたい言葉・フレーズを募集する。児童生徒に配布しているタブレット端末で受け付け、協議会での選定を経て、作詞担当者に参考資料として提供する。
校歌制作に関し、協議会委員からは「未来に向けて力強いイメージを」「歴史や地域性を尊重して」「学校生活のいろいろなことが思い出されるような曲に」といった意見が寄せられた。制作依頼者に関しては、前回までに協議会委員から示された候補者らから、絞り込みを進めた。
また、推進協議会内の制服検討部会がまとめた「運動着選定の基本的な考え方」の案を、原案通り承認。現運動着とほぼ同等の価格で洗濯がしやすく丈夫な素材とするコンセプトや、デザインでは運動着の色は「紺系」とし、長袖スタイルは「半開チャック」とする内容が盛り込まれた。
次回協議会は3月下旬を予定。これまでの協議では、校章は末崎中のものを使用し、制服選定は男女ともブレザースタイルを基本として進める方針となっている。
現在の中学2、3年生は大船渡、末崎の各中学校から卒業し、1年生が3年生になる時に新設校が誕生する。校舎は、現在の大船渡中を利用。末崎地区からは、スクールバスの運行を計画している。