お得に泊まって応援しよう 市の物価高騰対策 宿泊施設対象に 3月1日から割引第2弾

▲ 連動する「高田旅パス」のチラシなどを手に、第2弾キャンペーンをPRする市観光物産協会職員

 陸前高田市は3月1日(金)から4月26日(金)まで、市内での宿泊代金を1泊当たり一律3000円割り引き、飲食店や土産店などで利用できる地域クーポン券1000円分を配る独自のキャンペーン「たかた旅トク」を行う。現在実施している同キャンペーンの第2弾で、長引く物価高騰の影響を受ける宿泊施設を応援しようと、地元外からの観光客をメインターゲットに〝二の矢〟を放つ。(高橋 信)


 割引は1泊の宿泊代金6000円以上から適用する。12のホテル、旅館、民宿を対象としている。
 宿泊客の居住地を問わず利用できるが、観光誘客にもつなげるため、気仙3市町の人の利用は原則1回までとする(スポーツ合宿や各種大会参加のための利用を除く)。1回の旅行につき同じ施設で3連泊まで割り引きを適用する。
 地域クーポン券は宿泊数に応じ、1泊当たり1000円分を配る。宿泊客に交付している市観光物産協会の観光周遊パスポート「高田旅パス」事業と連動させ、3月1日から4月末まで旅パスの加盟店舗・施設でクーポン券を使える。
 第2弾の総事業費は2000万円。予算が無くなり次第事業を終了する。
 市は新型コロナウイルス感染拡大で苦境に立つ市内宿泊業者を支援しようと、令和3年度から「たかた旅トク」を期間限定で行っている。
 初年度は令和3年11月~4年3月に実施。合計3467泊分の利用があり、クーポン券(1枚1000円分)の換金枚数は7062枚だった。
 4年度は夏季(7月1日~8月22日)、冬季(11月3日~3月末)の2回実施。夏は1942泊、クーポン券換金枚数5485枚、冬は7325泊、換金枚数2万1632枚だった。
 本年度の第1弾は昨年10月に始め、今月下旬まで。市観光物産協会によると、1月末時点の利用は累計6400泊分を超えた。旅パスと併用しながら市内での観光を楽しめるサービスとあって、利用者からは好評を受けており、第2弾の実施を決めた。
 市観光交流課観光係の熊谷剛係長は「コロナの影響が続いた中で、物価高騰も重なり、宿泊事業者は大変な状況だ。地元の魅力あるお宿のリピーターとなってもらえるよう、気仙地区外の人に積極的にPRしていきたい」と話す。
 第2弾の割引額は別掲。事業に関する問い合わせは、市観光物産協会(℡54・5011)へ。
 対象となる宿泊施設は次の通り。
 ▽宿泊施設=キャピタルホテル1000、ホテル三陽、民宿沼田屋、民宿むさし、民宿吉田、民宿志田、玉乃湯、ペンション福田、大舟旅館、鈴木旅館、アイルーム陸前高田、アイルームボンマックス高田