防潮堤タイルアート今年も サン・アンドレス公園で ワークショップ本格化 3月からの展示に向け(別写真あり)
令和6年2月9日付 7面

大船渡市盛町の一般社団法人三陸まちづくりART(前川一枝代表理事)は3月から、大船渡町のサン・アンドレス公園内から見渡せる防潮堤約350㍍にタイルアートの展示を計画している。住民らの手で施した作品を飾ろうと、同町の市営住宅川原アパート集会所で8日、ワークショップが行われた。10日(土)から3日間は、誰でも参加できる会場も設けており、幅広い人々による彩りのつながりを目指す。(佐藤 壮)
集会所での作業には、13年前の東日本大震災で被災した地域住民ら約10人が参加。京都府在住のアーティストで、昨年に続き空間演出などを担当する井上信太さん(56)が見守る中、動物を施した「ベース」の上に小さなタイルを並べた。
同町在住の田中ヨシ子さん(88)は「初めてやったけど、夢中になった」と話し、笑顔を見せた。
三陸まちづくりARTは、一昨年から大船渡町内の防潮堤にタイルアートを飾る活動を展開。今年は、県の「被災者の参画による心の復興事業費補助金」などを生かす。
展示場所は、サン・アンドレス公園内から見渡せる防潮堤を計画。ブルーラインとして青いタイルを一直線に並べるほか、昨年までの活動で制作した作品や、今回新たに取り組む三陸の植物をイメージした作品も添える。同公園は産金の歴史にもゆかりがあり、黄金色のタイルを散りばめるアイデアもある。
井上さんは「昨年よりも規模の大きなものにしたい。多くの方々に参加してもらえれば」と呼びかける。
ワークショップは今月に気仙内外で開催。10日~12日(月)、17日(土)、18日(日)の各午前10時~正午と午後1時~5時(12日は同3時まで、18日は午前のみ)には、盛町のみんなのしるし事務所で開き、誰でも参加できる。
アート展示は3月11日(月)に始まる。来年3月までの展示を見込む。
問い合わせは、代表の前川さん(℡080・2818・4152)へ。