〝廃校〟は冬も楽しい! ファン獲得へ交流ツアー! 甫嶺復興交流推進センターで(別写真あり)
令和6年2月12日付 8面


ツアーに合わせて設置されたサウナ室も好評
大船渡市主催の「甫嶺復興交流推進センターを拠点とした冬季モニターツアー」は11日、同センターで行われた。小学校から多彩な体験や宿泊ができる施設に生まれ変わった中、県内外からの来訪者は地元関係者との交流を楽しみながら過ごし、観光や移住への関心を高めていた。
市は、にぎわい創出や交流人口拡大を生み出す拠点施設として旧甫嶺小学校を改修し、令和2年に同センターを開所。冬季でもできるスポーツアクティビティや体験等を通して、参加者と地域住民らが交流を深め、移住促進やセンターの理解向上などにつなげようと企画した。
周知策の一環として、一般財団法人地域活性化センターの移住・定住・交流推進支援事業補助金を活用。宿泊を含む1泊2日の日程ながら参加費は3900円と安価に抑え、県内外から16人が参加した。
参加者は館内の案内を受けた後、スケートボードやモルック、サウナ、コーヒー焙煎の中から選択して体験。いずれもセンター運営に携わる地元関係者が案内役を務め、参加者は地域の産業や生活に関する情報も聞きながら、同センターや大船渡全体への理解を深めた。
コーヒー焙煎を体験した山形市在住の佐藤みずほさん(45)は「移住の体験談や養殖など、地域の皆さんからお話を聞けて良かった」と話し、笑顔を見せた。
ツアーに合わせ、校舎前に設けたサウナ室も好評。火照った身体は、冷水に加え、越喜来湾からの海風で冷やした。三陸鉄道が通過する風景を見つめながら、のんびりとした時間を過ごしていた。
引き続き、食事作りでは、地元で水揚げされたタコやタラを使った調理に挑戦。夕食を兼ねた交流会も開かれた。同センターで宿泊し、12日は朝食後に意見交換会を予定している。