2024大船渡市議選/出馬予定は現新計17人 告示2カ月前 議席獲得へ前哨戦本格化
令和6年2月14日付 1面
任期満了に伴う大船渡市議会議員選挙(定数20)は、4月14日(日)の告示まで残り2カ月となった。東海新報社の取材に対し、これまでに出馬予定を明らかにしたのは、現職15人、新人2人の計17人。現職のうち、1人が検討中で、4人が不出馬の意向を示した。現段階では定数に届かず、無投票の可能性もあるが、出馬予定の各陣営は地道に足場固めを進める。3月中旬の開催が見込まれる候補者説明会に向け、新たな擁立も含め、議席獲得に向けた前哨戦が本格化する。(佐藤 壮)
市議選は5月8日(水)の任期満了に伴うもので、昭和27年の市制施行から数えると通算19回目。平成13年の三陸町との合併後は6回目、23年の東日本大震災発生以降は4回目となる。市選管は「4月14日告示、21日(日)投開票」の日程や、投票時間を午前7時~午後7時とすることなどをすでに決めている。
現職と新人の出馬予定者を見ると、在住地区別では旧大船渡市内の盛、大船渡、末崎、赤崎、猪川、立根、日頃市から各2人。三陸町の綾里、越喜来、吉浜はいずれも1人となっている。
無所属は現職11人、新人2人。政党公認のうち、日本共産党と公明党は、いずれも現職を擁立。これまで無所属だった現職1人が今回、国民民主党公認で出馬する。
昨年の段階で、東堅市氏(76)=無所属・三陸町吉浜、2期=と、紀室若男氏(72)=同・末崎町、4期=が今期限りで勇退する意向を表明。今年に入り、平山仁氏(54)=同・盛町、5期=が勇退意思を固めた。さらに、西風雅史氏(63)=同・三陸町綾里、1期=も不出馬を決めた。
出馬・不出馬を明らかにしていない金子正勝氏(49)=同・大船渡町、2期=は「検討中。今月中に固めたい」としている。
水面下では、新人擁立の動きも。このうち、市内の参政党関係者は「候補者を立てたい」とし、調整を続ける。
現段階では定数と候補予定者数に開きがあり、全国的にも議員のなり手不足が叫ばれる中、市議選では初となる無投票の可能性もささやかれ始めた。
ただ、令和2年4月の前回市議選も、2月下旬以降に新人5人が名乗りを上げた(1人は告示前に断念)だけに、今後の情勢は読みにくい。
市選管は、3月中旬に立候補に当たっての手続き方法などを示す説明会を予定している。この日にいくつの陣営が姿を見せるかが焦点となる。
前回選は現職14人、元職2人、新人5人の計21人が立候補。現職が全員議席を守り、新人1人が涙をのんだ。最高得票は2256票で、1000票台は7人、900票台と800票台が各3人、700票台2人、600票台3人で、最下位当選者は513票だった。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下で、選挙活動でも従来とは異なる対応を迫られた。投票率は65・71%と前回選より9・99ポイント低く、過去最低を更新した。
昨年12月1日現在の有権者数は2万8914人(男1万3764人、女1万5150人)。前回選時に比べ、2030人(6・6%)少ない。
地区(住所)別の立候補表明者(五十音順)は次の通り(数字は年齢、丸数字は当選回数)。
【盛】
三 浦 隆64無現⑥
渡 辺 徹53無現①
【大船渡】
小 松 龍 一70無現③
佐 藤 優 子49無現①
【末崎】
滝 田 松 男76共現⑤
宮 﨑 和 貴50無現①
【赤崎】
熊 谷 昭 浩62国現⑤
森 亨54無現②
【猪川】
今 野 善 信72無現③
森 操68公現④
【立根】
菅 原 実70無現①
山 本 和 義64共現③
【日頃市】
猪 股 明 廣66無新
船 野 章72無現⑤
【三陸町綾里】
伊 藤 力 也63無現④
【三陸町越喜来】
船 砥 英 久62無現③
【三陸町吉浜】
小 松 則 也65無新