一般会計は201億円に 6年度予算案 現年度比7.9億円減で震災後最小

 大船渡市は15日、令和6年度各種会計当初予算案を発表した。一般会計は現年度当初比7億9000万円(3・8%)減の201億円で、東日本大震災後では最小規模。新規・拡充事業は、ふるさと納税事業や電子自治体推進事業など91事業計14億2000万円を盛り込む。16日招集の市議会定例会に提案する。
 6年度一般会計と6特別会計の合計額は295億7044万円で、現年度当初比5億3415万円(1・8%)の減。
 一般会計の歳入で最も多いのは、地方交付税の66億7400万円。次いで、市税40億6464万円、国庫支出金23億7599万円など。
 歳入は自主財源が70億416万円(35%)で、依存財源は130億5832万円(65%)。現年度当初に比べ、自主財源の割合が1・2ポイント増加した。
 歳出の予算額は多い順に民生費58億401万円、総務費35億1698万円、公債費21億2412万円、土木費17億6963万円、教育費16億3650万円、農林水産業費15億331万円──など。各種事業の推進に充てる投資的経費は20億2570万円と現年度比約8億円減で、歳出全体の10・1%にとどまった。
 新規・拡充事業は▽ふるさと納税事業(2億9994万円)▽電子自治体推進事業(4458万円)▽財産管理費(1317万円)▽公民館費(3390万円)▽(仮称)市こども家庭センター運営事業(1949万円)▽防災公園整備事業(4715万円)▽学校施設整備事業(中学校、3270万円)──など。
 電子自治体推進事業では、ネットワークセキュリティー対策を見直すとともに、職員用パソコンをノート型に更新し、庁内ネットワークの無線化などを進める。財産管理費では、電子入札システムなどを導入する。
 公民館費では、老朽化が進む大船渡地区公民館の屋根改修に着手。防災公園整備事業では、大船渡町の旧県立大船渡病院跡地に整備している「おおふなと防災公園」でトイレなどを新築する。
 渕上清市長は一昨年、市長選で▽地元の産業を強く元気に▽若者の活躍でみんな笑顔に▽支え合ってみんな幸せに──を「未来への3本柱」として強調し、初当選を飾った。産業面に関しては、一般国道107号整備期成同盟会の決起大会を新たに行うほか、子育て分野では出産祝い金を増額するなど、公約も反映した予算となっている。
 また、盛町のサン・リア2階に整備する今夏開設予定の(仮称)こども家庭センターに関し、渕上市長は「子育てへの安心感や幸せが広がってほしい。施設事業者にも、新たな店舗展開をはじめ、ショッピングセンター機能を時代に合わせて変えていく展開を期待する」と話す。
 一般会計は、東日本大震災前に計上した平成23年度が約187億円。復旧・復興事業で25年度には960億円に達した。28年度から前年度比で減少し、令和4年度予算は7年ぶりに増加に転じたものの、5年度からは再び減少が続いている。
 市当局は、新年度予算の歳出減の要因として、第一中校舎解体・屋外グラウンド整備の完了や新型コロナウイルス対策費の減などを挙げる。
 特別会計のうち、魚市場事業は2億6120万円、介護保険介護サービス事業勘定1455万円、同保険事業勘定42億8796万円、後期高齢者医療5億6023万円、国民健康保険事業勘定40億9974万円、同診療施設勘定2億4675万円。
 6年度から簡易水道事業と統合となる水道事業会計のうち、水道事業収益は11億1678万円で、支出となる水道事業費用は11億1670万円。資本的収支は、収入が10億3706万円で、支出が15億5933万円。
 下水道事業会計の事業収益は10億4640万円で、支出の事業費用は11億3612万円。資本的収支の収入は13億617万円で、支出は15億6454万円。