気仙ならではの〝春〟求め 学生らが陸前高田市内取材 PRポスター制作へ(別写真あり)
令和6年2月28日付 3面
「陸前高田イタルトコロ大学」が主催する「気仙辺辺の春を探して2024」は27日、陸前高田市内で始まった。県内外の大学生たちが29日(木)までの3日間、気仙ならではの「春の魅力」を探し、それらを効果的にPRするためのポスターを作成する。学生らは地元住民の協力を受けながら市内で取材にあたり、地域に〝人〟を呼び込む〝春〟の形を、外部の視点から模索している。(鈴木英里)
催しは、岩手大学と立教大学が共同運営する陸前高田グローバルキャンパスが、全国の大学と地域を結びつける事業「陸前高田イタルトコロ大学」の一環として企画。気仙地方の名所、伝統、風習などを盛り込んだ書籍『気仙辺辺の四季』(さいとう製菓発行、企画編集・東海新報社)に未掲載の新しい「風物詩」を学生たちに探してもらうイベントで、昨年に続く2回目の実施となった。
今回は岩手大学(盛岡市)、駿河台大学(埼玉県飯能市)、立教大学(東京都豊島区)、早稲田大学(同新宿区)から、有志の学生13人が参加。4グループに分かれ、それぞれ「春呼び人」と呼ばれる陸前高田市民らの助言と協力を得ながら、同市の景勝地や事業所、第1次産業や手工業の現場などを取材する。29日には取材成果を反映したポスターを地域住民らの前で発表し、最優秀を競う。
立教大法学部国際ビジネス法学科2年の安藤実麻さん(東京都在住)は、2年連続の参加。「気仙は何度訪れても新しい発見がある場所。地元の方と巡るおかげで、地域をより詳しく知ることができる」といい、「地元の人からすると、あるのが当たり前すぎて気付かずにいる魅力も多いのでは。『そういう視点で見ると面白いんだね』と思ってもらえるようなきっかけをつくれれば」と意気込みを語った。
『気仙辺辺の四季』はさいとう製菓の協賛を受け、平成10年から東海新報紙上で月1回連載された企画広告。気仙の人が気付いていない地元の魅力を伝え、ガイドブックとしても活用してもらおうという狙いで書籍化されている。今回も学生たちは事前に同書を読み込んだうえで参加した。
主催者は「各地の大学生が気仙地域を訪れるための動機をつくり、住民との交流、地域文化に触れる機会を通じて、この地への愛着と再訪意欲を抱けるような体験の場を提供したい」と企画意図を語り、学生たちが制作したポスターについては、コンテスト終了後にさいとう製菓の店舗などに掲示、東海新報紙上で紹介するほか、SNSなどを活用して広く発信するとしている。





