「第3弾」27日から販売 プレミアム率40%の商品券発行事業 物価高騰影響緩和策の一環で

▲ 地域住民の関心が高いプレミアム付商品券。第2弾実施時も、幅広い世代の市民らが訪れて家族分を購入(令和4年12月、サン・リア)

 大船渡市は、物価高騰などによる市内事業者や市民生活の影響緩和策として、プレミアム付商品券を27日(水)から販売する。約1年ぶりとなる第3弾で、1セット7000円分の商品券を5000円で販売し、プレミアム率は40%。当面は1人1セットまで購入可能とし、3万4000セットの流通を見込む。事業を受託する大船渡商工会議所では、4日(月)まで取り扱い加盟店を募集する。(佐藤 壮)

 

 エネルギーや資材、食料品の価格高騰などによる事業者や市民生活への影響を緩和し、地域消費の下支えを図ろうと実施。通常販売期間でみると、新型コロナウイルスの影響対策として実施した令和4年2~3月、同年12月~5年1月以来の第3弾となる。
 販売対象は市内居住者。21日(木)発行の市広報3月号にある購入整理券を切り離し、購入希望セット数や住所、氏名を記入し、販売場所に持参する。現金による対応で、世帯単位での販売となる。
 5000円で購入できるのは、1枚500円の商品券14枚が1セットで、プレミアム率は40%。市内の小規模店舗で使用できる「専用券」と、小規模店舗に加え大型店舗でも使える「共通券」が各7枚。利用期間は、販売開始日から9月1日(日)まで。
 販売場所はサン・リアと市観光物産協会(おおふなぽーと1階)、大船渡、大船渡駅前、細浦、赤崎、大船渡猪川、綾里、三陸、吉浜の各郵便局、立根と日頃市の両地区公民館。
 サン・リアは午前10時~午後6時、おおふなぽーとは午前9時~午後5時。郵便局は平日に対応し、時間帯も同じだが、大船渡郵便局は午後6時まで購入できる。
 簡易郵便局では販売せず、町内に販売場所がない立根町では3月31日(日)午前9時~正午に地区公民館で、日頃市町では同日午後1時~4時に同館に販売場所を設ける。
 販売期間は4月22日(月)まで。1人1セットまでだが、期間中に売れ残りが発生した場合は、当初期間中の購入者を対象に追加販売を行う可能性がある。
 第2弾では、専用券は450店舗で利用でき、共通券にはスーパーマーケットなど23店舗が加わった。今回も商品券販売時に、市内の取り扱い加盟店の一覧表を配布するほか、ホームページでも掲載する。
 商議所の米谷春夫会頭は「発行総額は2億3800万円分になり、第1弾、第2弾の状況を見ても、この発行事業による効果は大変大きい。小売業者にも喜ばれるのではないか。われわれとしても、ありがたく思っているし、期待している」と話す。
 大船渡商議所では4日まで、商品券を取り扱う加盟店を募集。専用券加盟店は、中小企業者のうち市内に店舗がある事業者(法人、個人とも可)で、小売業に関しては店舗面積が500平方㍍以内が対象。それ以外の大型店は共通券加盟店となる。いずれも商品券換金手数料は無料。
 幅広い購入・サービスに対応する一方、たばこや商品券といった換金性の高いもの、公共料金、税金、不動産、金融商品、事業の仕入れなどは対象外となる。
 問い合わせは、市商工課(℡27・3111内線109、111)か、事業を受託している大船渡商工会議所(℡26・2141)まで。