雨の中 笑顔の花咲かせる 各県立高校で合格発表 気仙 コロナ5類移行後は初 充実した学校生活に決意(別写真あり)
令和6年3月15日付 7面
県立高校の一般入試合格者が14日、各校やインターネットの特設サイトで一斉に発表された。新型コロナウイルス感染症が5類に移行後は初めてとなり、気仙3市町の全日制・定時制では推薦も合わせて353人が合格。各校では、発表を見に訪れた受験生たちが降りしきる雨の中、合格の喜びにあふれた笑顔の花を咲かせ、充実した高校生活を送るべく決意を誓った。(三浦佳恵)
県教育委員会によると、気仙では大船渡、大船渡東、高田、住田の全日制8学科(総定員520人、実質定員501人)で327人、大船渡の定時制・普通科(定員40人)で7人がそれぞれ合格した。
1月に行われた推薦入試では、3校4学科に19人が合格。全日制・定時制の推薦・一般入試を合わせた受験者総数は353人だった。
合格発表は、午後3時から各校のほか、インターネットの「合格者発表サイト」で行われた。
このうち、大船渡市猪川町の大船渡高校(熊谷賢児校長)では、同2時50分ごろから傘を手にした受験生や、その家族らが発表場所の昇降口に集まり始めた。発表時間に合わせて番号が掲示されると、受験生たちは緊張した面持ちで自身の受験番号を探し、見つけると「やった!」「よっしゃ!」と歓喜の声を上げた。
中には友人同士で抱き合って喜んだり、記念にと自身の番号をスマートフォンで撮影する生徒も。部活動中の在校生らも駆けつけ、4月から仲間となる後輩たちを祝福した。
大船渡一中3年の佐藤希樹さんは「勉強を真面目にやって、充実した〝アオハル(青春)〟を送りたい」と、今野心美さんは「うれしい。みんなが受かって良かった。小・中学校で野球をやっていたので、ソフトボール部に入って結果を残し、勉強でも上位を狙えるよう頑張りたい」と意欲を見せていた。
4校9学科で2次募集へ
県教委は同日、合格者が定員に満たないために入学志願者を2次募集する高校・学科を発表した。気仙では、全日制・定時制合わせて4校9学科すべてで募集する。
全日制は、高田・普通科(2次募集18人)、同・海洋システム科(同29人)、大船渡・普通科(同31人)、大船渡東・農芸科学科(同27人)、同・機械電気科(同30人)、同・情報処理科(同24人)、同・食物文化科(同22人)、住田・普通科(同12人)。定時制は、大船渡・普通科(同33人)。
出願期間は15日〜19日(火)で、受付時間は午前9時~午後4時(休日は除く)。
試験は22日(金)に、合格発表は26日(火)午後3時から各校で行う。