思い出と感謝胸に巣立つ 気仙の各小学校で卒業式(別写真あり)
令和6年3月16日付 7面
気仙の小学校で15日、卒業式がピークを迎えた。本年度は21校中13校が創立150周年の節目となり、各校では6年生が先頭に立って学校行事などを引っ張ってきた。証書を受け取った卒業生は、小学校6年間の思い出と支えへの感謝を胸に刻み、中学校生活への期待を膨らませながら学びやを巣立った。(菅野弘大)
この日卒業式が行われたのは、気仙両市の計9校。
このうち、大船渡市三陸町の吉浜小学校(鎌田慎校長、児童44人)では、卒業生が4人と市内では最も少ない人数となった。真新しい中学校の制服に身を包んだ卒業生の三浦結翔さん、熊谷心那さん、木村比南さん、道下ゆずさんの4人が、保護者や来賓、教職員、在校生たちに見守られながら、緊張した面持ちで式に臨んだ。
一人一人に卒業証書を手渡した鎌田校長は、創立150周年記念行事に取り組んだ児童らをたたえながら「皆さんを待ち受ける困難や乗り越えなければならない壁があっても、自分と仲間を信じ、周囲への感謝を忘れず、日々の暮らしを精いっぱい送ってほしい。いつの日か、大きく成長した姿を見せてくれることを楽しみにしている」と式辞。小松伸也教育長が告辞、菊地誠PTA会長が祝辞を述べた。
「喜びの言葉」としてステージに並んだ卒業生は、6年間の思い出や少人数ながらも協力して学校行事などに取り組んできた日々を振り返りながら、「笑顔が絶えない6年間だった」「皆さんのおかげで卒業を迎えることができた」などと述べた。
これに答えるように、在校生らが「6年生から多くのことを学んだ」「私たちが吉浜小の伝統を引き継ぐ」と先輩たちへの感謝を伝えた。
それぞれの思い描く夢を語った卒業生は『旅立ちの日に』を合唱。「ありがとう、吉浜小学校。さようなら」と涙をにじませながら、学びやで過ごした仲間との日々に思いをはせ、自分の夢を信じて広い世界へと飛び立つ決意も新たにした様子で学びやに別れを告げた。
複式学級で5年生と一緒に学校生活を送ってきた4人。地域住民らの協力も得ながら米作りに取り組んだり、災害時の避難経路看板を製作、設置するなど、地域のためになる活動にも力を入れてきた。
野球を続けるという三浦さんは「6年間はあっという間だった。中学校では勉強も部活も頑張りたい」と意気込み、児童会長を務めた熊谷さんは「毎日が楽しかった。最高学年として学校行事をやりきれて良かった」と振り返った。
木村さんは「新しい環境で友達をたくさんつくりたい。吉浜小での学びを中学校でも生かして頑張る」、道下さんは「人数が少なかったけど協力して乗り越え、成長できたと思う。中学校ではバレーボール部に入って県大会を目指したい」と、間もなく始まる新生活への期待に胸を膨らませていた。
気仙3市町では、19日までに全ての学校で卒業式が行われる予定。






