サクラの名所形成へ一歩 東北最大級目指し3000本計画 有志のプロジェクト始動 川原川公園で植樹
令和6年3月19日付 7面
陸前高田市に東北最大級のサクラの名所をつくり観光振興につなげようと、有志が立ち上げたプロジェクトが17日に始動した。同日は市内小中学校の本年度卒業生らが、高田町の川原川公園で苗木54本を植えた。今後10年程度をめどに、市内に約3000本の植樹を目標に掲げており、最終的な桜並木の形成は数十年後を見込む。関係者は地域活性化のための長期プロジェクトを、市民や同市に思いを寄せる全国の人とともに推進していきたい考えだ。(高橋 信)
東日本大震災後のインフラ整備が完了した陸前高田を春色に染める壮大な夢に向け、有志が小さな一歩を踏み出した──。
プロジェクトを創設したのは、市内各種団体・企業、NPOなどで組織する「さくらの杜プロジェクト陸前高田協議会」。昨年10月に発足し、市観光物産協会(熊谷正文会長)が会長団体、陸前高田商工会(伊東孝会長)が副会長団体を務めている。
キックオフに当たる17日の植樹祭は、地元の小中学校を卒業する児童・生徒の記念としてもらおうと企画。小学6年生7人、中学3年生1人とその保護者、プロジェクトメンバーら総勢約50人が臨んだ。
用意されたのは、高さ約1・5~2㍍のシダレザクラやオオシマザクラなど。市中心部を南北に流れる川原川沿いの公園一帯に植えた。事務局によると、苗木は早ければ2年後に花を咲かせる見込み。

川原川公園沿いの将来的なイメージ図(さくらの杜プロジェクト陸前高田協議会提供)
記念植樹した佐々木拓市長は「有志が立ち上げたプロジェクトの第一歩を地元の卒業生が担ってくれた。美しいサクラの名所になってほしい」と期待を込めた。
親と一緒に作業した高田小の伊藤宗志さん(6年)は「卒業記念で開催してくれてうれしい。いつか家族で花見をしたい」と健やかな成長を願った。
同協議会は今後、サクラの植栽適期とされる秋・冬シーズンを中心に、高田、今泉地区の市有地などで植樹を進めていく計画。桜祭りなどの行事も模索していく。
熊谷会長は「陸前高田を私たちの誇り、自慢のまちとしたい。今後も皆さんの協力をいただきながらプロジェクトを推進していくため、多くの市民らに植樹作業などに参加してもらえるようにしたい」と見据える。






