手芸品など力作並ぶ 五葉で「春を呼ぶ文化祭」 チャリティーバザーも(別写真あり)

▲ 文化祭開幕を祝ってテープカットも行われた

 住田町上有住五葉地区の地域協働組織・五葉地域づくり委員会(藤井洋治会長)による「春を呼ぶ文化祭」は24日、同地区公民館で開かれた。地区住民が手がけた手芸品などが展示されたほか、DVD上映やバザーも行われ、春を感じる暖かさとなった中、会場は多くの来場者でにぎわった。
 春を呼ぶ文化祭は平成30年度、地域に受け継がれてきた伝統文化や、住民らが個人・グループで地道に続けてきた創作活動を披露し、五葉地区に生きる誇りを再確認しようと初開催。同年はコンサートや郷土芸能披露などが盛大に催されたが、令和元年度は新型コロナウイルスの影響で開催を見送り、2年度に再開した。
 コロナ禍前は作品展示に加えて、地元郷土芸能団体による演舞や住民によるカラオケ披露なども催され、地域に活気を呼び込んできた。これ以降、ステージ発表の実施は見送っているが、新型ウイルスの5類移行に伴って今回は制限を緩和し、姿勢改善実技指導や100歳体操といった来場者が集って体を動かす場も設けられた。
 会場の公民館や隣接する旧五葉小学校体育館には、地区住民が手がけたパッチワーク、生け花作品のほか、五葉地区を拠点に活動する一般社団法人文化政策・まちづくり学校(通称・ふるさと創生大学)の書道講座でしたためられた書作品などがズラリ。昔話や演歌などのDVDも上映され、地区内外からの多くの来場者でにぎわった。
 1月の能登半島地震発生を受けて、会場内にはチャリティーバザーも開設。10円~3000円まで、住民が持ち寄った日用品が並んだ。バザーの売り上げは26日、日本赤十字社県支部住田町分区へと寄託する予定。
 藤井会長は、「多くの方に来ていただけてよかった。来年以降、徐々にコロナ禍前の形に戻していければ」と話していた。