「美しい学びや」で飛躍を 市立第一中学校落成式 グラウンド整備も完了(別写真あり)
令和6年4月2日付 7面
大船渡市主催の市立第一中学校落成式は3月31日、立根町の同校で開かれた。改築事業によって昨年春から新校舎や新屋内運動場の供用が始まり、先月には待望のグラウンドが完成。関係者は、今後の利活用に期待を込めた。式後の同校生徒会による「祝う会」では、生徒たちが声高らかに校歌を響かせて感謝を込めるとともに、さらなる飛躍を誓い合った。(佐藤 壮)

待望の新グラウンドも完成
屋内運動場での落成式には、卒業式を終えた3年生を含む生徒有志や教職員、市関係者、来賓ら計約180人が出席。式辞では、渕上清市長が「地域の皆さんに親しまれ、生徒たちが夢や希望を抱き、健やかに成長することを願っている」と、期待を込めた。
施設整備に当たった施工関係者に対し、渕上市長が感謝状を贈呈。三浦隆市議会議長による祝辞も行われた。
佐々木哲校長は「東日本大震災以降の10年余は、仮設住宅整備や校舎改築でグラウンドを使えない時期も多かったが、行事を滞りなくできたのは、多くの皆さんのご支援、協力のおかげ。工事も、学習に支障が出ないよう配慮していただいた。まさに、校歌の一節にある『さんたり 学び舎とこしえに』にふさわしい校舎」と謝辞を述べた。
生徒会執行部進行による祝う会では、生徒代表の浅沼凜花さんが「新たに完成したグラウンドでは、5月に運動会が行われる。部活動では、テニスコートなどが使えるようになり、他の部活との交流が増え、高め合える環境になる。常に感謝の気持ちを持ち、いつまでも美しい校舎であり続けられるよう、私たちの心も磨いていきたい」とあいさつ。吹奏楽部の演奏もあり、完成の喜びを込めた華やかな音色が場内に響き渡った。
旧校舎時代の学校生活などを振り返るスライドショー上映後、生徒たちは、来賓らを前に校歌を披露。伝統を継承しながら、新たな学びやで学習や部活動、生徒会活動に励む思いを込めた。
昭和37年に建設された旧校舎は、約60年利用し、老朽化が進んでいた。さらに日頃市、越喜来、吉浜の各中学校が第一中学校に編入統合したこともあり、市は新たな教育環境と地域防災拠点となる施設として事業化。令和元年から全9回にわたり、地域やPTA関係者らによる建設委員会が開催され、幅広い観点から意見集約を図った。
3年9月からの改築工事では、既存校舎から校庭を挟んだ北側に、市内の小中学校では初となる鉄筋コンクリート造・鉄骨造4階建て校舎と屋内運動場を整備。学習環境だけでなく、避難所としての利用も想定し、自家発電や太陽光パネル、井戸貯水のトイレ利用、床下からの暖房といった機能も。地域防災や環境面にも配慮した「エコスクール」を目指した。
昨年4月から新たな学びやでの生活が本格化したほか、旧校舎解体やグラウンド整備、照明工事に着手。新グラウンドは約1万2200平方㍍で、100㍍直走路や200㍍トラック、野球場、サッカー場の各機能に対応。テニスコートは砂入り人工芝の4面で、グラウンドとともに夜間照明も設けられた。
建物工事は鴻池組・コンノ建設特定共同企業体が、グラウンド工事は佐賀組、同照明工事は気仙電気工事共同企業体が施工。佐賀組による旧校舎解体を含めた総事業費は、約34億7000万円。住民利用に対応したグラウンドの地域開放事業は、今月中旬以降に本格化するという。






