「期待と信頼に応えたい」 気仙の新社会人ら誓う 大船渡で合同歓迎会と研修会(別写真あり)

▲ 新社会人合同歓迎会が開かれ、代表の熊谷さん(手前右)が誓いの言葉を述べた

 気仙地区雇用開発協会(岡田真一会長)と大船渡公共職業安定所(小野寺豊所長)による「新社会人合同歓迎会・新入社員研修会」は5日、大船渡市大船渡町の大船渡プラザホテルで開かれた。今春、高校などの各種学校を卒業し、気仙の企業などに就職した新社会人約40人が出席。先輩たちの激励やビジネスマナー研修を受け、期待と信頼に応えられる社会人になろうと誓いを込めた。
 合同歓迎会は、今春、新社会人となった若者たちの門出を祝い、激励しようと開催。これまでは入社前の3月下旬に開いていたが、令和6年度から就職後の4月に変更した。また、新型コロナウイルスの5類移行を受け、歓迎会や研修会の規模をコロナ禍前と同等に戻した。
 この日は、3市町の20事業所に就職した新社会人らが出席。スーツや事業所の制服を身にまとい、やや緊張した表情で臨んだ。
 主催者を代表し、岡田会長は出席者らの新たな門出を祝福し、「自身の人生における目標や夢の実現のためにも、前向きに一歩ずつ、着実に歩まれることを願う」とあいさつ。来賓の渕上清市長、沖野智章県沿岸広域振興局副局長は祝いの言葉を贈り、就職者らの活躍と成長を祈念した。
 歓迎の言葉では、先輩社会人として5年度に優良勤労青少年表彰を受けた佐藤朱莉さん(21)=㈱サクラダ=が登壇。「生まれ育った気仙の将来を築きあげるのは私たち。私たちの明るい未来、豊かな郷土を築くため、一緒に頑張ろう」と、後輩たちに呼びかけた。
 続いて、就職者らに記念品が贈呈され、㈱八木澤商店に就職した村上智弥さん(18)=高田高校卒=へ岡田会長から目録が手渡された。
 最後に、さいとう製菓㈱に勤務する熊谷凛音さん(18)=大船渡東高校卒=が誓いの言葉。「皆さまからの温かい励ましと指導を忘れることなく、一生懸命仕事に励み、期待と信頼に応えられるよう努めていきたい」と力を込めた。
 新入社員研修会では、Coaching Office代表の平野順子さん(盛岡市)が、社会人に必要なビジネスマナーを指導。参加者らは社会人としての心構えなどを学ぶとともに、気仙で働く〝同期〟同士としての交流も深め合った。