店の味 家庭で味わって 高齢者世帯向け配食事業 本年度も実施

▲ 本年度も市内飲食店などが調理した夕食の配食事業を実施(陸前高田市提供)

 陸前高田市は、70歳以上のみで構成される高齢者世帯に週1回食事を配る「ゆめちゃん弁当」を本年度も実施する。令和5年度は220人が利用し、計8089食を届けた。見守りを兼ねた市独自のサービスで、店の味を家庭で味わえることなどから好評を博す。随時利用を受け付けている。
 事業は新型コロナウイルス禍に伴い、自宅に閉じこもりがちな高齢者の見守り支援につなげると同時に、魅力的な食事を提供している地元飲食店を応援しようと、令和2年度から実施している。
 対象は70歳以上の高齢者のみで暮らす世帯で、本年度中に70歳になる人も含む。
 市内の11事業者が持ち回りで調理し、利用者には毎週決まった曜日に食事が届く。アレルギーや刻み食などへの対応は不可。飲食店やメニューを選ぶことはできない。
 料金は1食450円。配達は無料で、レンタカー業や運輸業など民間3事業者が担う。午後3時30分~6時の間に配達し、健康観察も行う。不在の場合、再配達は行わない。配達時間の指定もできない。
 市が昨年度、利用者184人を対象に実施したアンケート結果(回答率76・6%)によると、食事の量や味に関しては8割前後、食べやすさは約9割が「ちょうどよい」と回答し、好評の声が寄せられている。
 配達は昨年度から継続して利用する人が5月から、本年度からの新規が6月から行われる。申し込みは陸前高田まちづくり協働センター(℡47・4776)、問い合わせは市地域包括支援センター(℡54・2111内線219)へ。
 配達日は次の通り。
 ▽月曜日=小友町、広田町▽火曜日=矢作町、横田町▽水曜日=竹駒町、気仙町、米崎町▽木曜日=高田町