魅力発信へ笑顔キラリ 第26代大船渡つばき娘に3人任命 碁石観光まつりで「お披露目」(別写真あり)

▲ 充実した活動を誓う(左から)岡田さん、渡部さん、菅原さん

 大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)は26日夜、椿の里・大船渡を市内外にアピールする第26代「大船渡つばき娘」に、市内の女性3人を任命した。本年度は、今春移住した地元外出身の志願者を含む多彩な顔ぶれに。新型コロナウイルスの5類移行で各種イベントが通常体制に戻る中、3人は観光振興貢献や交流拡大への決意を語った。(佐藤 壮)

 

 26代目は大船渡町の岡田彩花さん(25)=シンファーマシー(善進堂薬局)勤務、末崎町の菅原飛鳥さん(24)=末崎こども園勤務、同町の渡部佐与さん(21)=東北銀行大船渡支店勤務=の3人。
 大船渡町のおおふなぽーとで開かれた任命式には、制服に身を包んだ3人と、第25代を務めた赤崎町の佐々木毬菜さん(24)、同町の志田くる美さん(22)、三陸町綾里の東川聖奈さん(24)も出席。市観光物産協会の役員や〝つばき息子〟でもある市のPRキャラクター・おおふなトンらが見守った。
 あいさつに立った齊藤会長は、令和5年度は新型コロナウイルスが5類移行したことで観光客が戻り、さまざまな活動に当たった第25代の3人をねぎらった。引き続き、新たな3人に対して「市の魅力を拾い上げ、自分の言葉で伝えてほしい。観光資源の魅力や情報を発信し、さらなる満足度向上を」と述べた。
 多彩な活動に携わった第25代の佐々木さんは「貴重な経験をたくさんさせていただいた」、志田さんは「コミュニケーションは得意ではなかったが、活動を通じて克服できた」、東川さんは「三陸・大船渡の魅力や人々の温かさに感動した」と振り返った。
 新たに臨む3人も決意を語った。愛知県名古屋市出身で薬剤師の岡田さんは、大学時代に気仙を訪れた経験から移住を決意。「分からないことばかりだが、人と話すことや、頑張っている人を応援するのが好き。にぎわいのあるまちに貢献したい」と語った。
 菅原さんは「温かい雰囲気を感じていただけるよう魅力をPRしたい」、渡部さんは「たくさんの方々とコミュニケーションを取りながら、楽しく活動したい」と意欲を込めた。
 つばき娘は、平成11年度に同市で開催された全国椿サミット・大船渡大会を契機として任命したのが始まり。市内事業所などからの推薦を受け、毎年度任命している。
 第25代は県内外のイベント参加やメディア出演など、延べ35回の活動があった。自主的なSNSの活用を通しても、大船渡の魅力を発信した。
 第26代の任期は来年4月末までの1年間。5月3日(金・祝)に開催される碁石海岸観光まつりでは、午前9時30分からの開催式後に「お披露目」が予定されている。