滝観洞PRに期待 マスコットキャラクター名称決定 「モモリ」「タキーナ」に

▲ 滝観洞マスコットキャラの「モモリ」㊧と「タキーナ」

 住田観光開発㈱(松田栄代表取締役社長)は5日、同社が管理する住田町上有住の観光地・滝観洞の新マスコットキャラクター2体の名前を発表した。昨年度、名称の募集を行ったうえで、町民による投票によって決定。名前は「モモリ」と「タキーナ」で、同社では多くの人に親しまれ、滝観洞のPRとなるよう期待を込める。
 「モモリ」は、滝観洞に住んでいるモモジロコウモリをモチーフとし、「タキーナ」は洞内の奥部にあり、洞内滝としては日本一の落差を誇る「天の岩戸の滝」をイメージした。
 キャラクターデザインは、㈱ソニー・クリエイティブプロダクツのイラストレーター・伊豆見香苗さんが担当。伊豆見さんはアニメーション、イラストレーション、漫画など幅広く活動しており、人気音楽ユニット「YOASOBI」の楽曲『ハルカ』のミュージックビデオ制作も担当した。
 昨年度にキャラクターがデザインされ、住田観光開発が名称を募集。20以上の候補が寄せられ、社内で精査したうえ、町内の観光関係者や学生による投票を行った結果、2体の名称が決定した。
 「モモリ」は、モモジロコウモリの語頭の「モモ」と語尾の「リ」を合わせたもの、「タキーナ」は、「滝」「いいな」を合わせて「滝いいな」という意味が込められている。
 「モモリ」は、観光で訪れる人の楽しそうな姿にあこがれていたらヒト型に擬態できるようになったコウモリという設定。暗く狭い場所が好きで、昼間は岩の隙間や天井に引っ付きながら通常の姿で観光客を観察しているが、営業が終わると夜な夜なヒト型に擬態してほかのコウモリたちと会話したり、歌を歌うなどして洞窟ライフを満喫している。
 一方、天の岩戸の滝をモチーフとする「タキーナ」は、夜になると妖精に化けて岩場に腰かけて静かに過ごしている。降雨が続いて滝の水量が増すと体が大きくなるため、雨はあまり好きではないという。
 同社が指定管理する滝観洞観光センターではマスコットキャラのクリアファイルやストラップといったグッズが販売されており、人気を集めている。
 同社の千葉孝文専務は「キャラクターが末永く愛されていけば。モモリとタキーナを通じて滝観洞に親しんでもらいたい」と話している。