5会派構成でスタート 市議会新任期 最多は光政会と新政同友会

 9日から新任期に入った大船渡市議会(定数20)の会派構成が明らかになった。結成を届け出たのは5会派で、前任期から1増。所属議員数や五十音順に光政会6人、新政同友会6人、清陵会3人、改革・大船渡2人、日本共産党大船渡市議団2人で、無会派は1議員。正副議長はじめ議会人事を決める臨時会は、16日(木)に開かれる。
 先月14日告示の市議選には、現職と新人合わせて20人が立候補。定数20を上回らず、昭和27年の市制施行以来、初めて無投票となった。
 当選者の内訳は現職16人、新人4人。党派別は無所属16人(現12、新4)、共産党2人(現2)、公明党1人(現1)、国民民主党1人(現1)。
 会派別にみると、光政会は前任期満了時の7人から1人減。勇退議員が抜けた以外は、顔ぶれに変化はない。
 一方、新政同友会は1人増で6人に。勇退議員が1人いたものの新人議員1人が加わり、前任期では無会派の現職1人も入ったことで、光政会と並ぶ最多会派となった。
 清陵会は新たに結成された会派で、新人議員3人で構成。任期初日時点での新人議員のみによる会派は、定数26だった平成20年以来で、定数20となった同24年以降では初となる。
 改革大船渡は、4人から2人となった。前任期に所属していた2人が立候補を見送り、加入はなかった。日本共産党大船渡市議団は党公認の現職2人が所属し、今任期も会派構成要件を満たした。
 16日の臨時会は、正副議長選のほか、議会選出監査委員、総務、教育福祉、産業建設の各常任委員会委員、議会運営委員会委員、気仙広域連合議会議員や一部組合議会議員などが選任される。
 注目の正副議長選は同市の場合、議会運営への精通度や対外的な発言力などを踏まえて一定の当選回数を持つ議員が選ばれてきた。1期4年を務めるのが通例となっている。
 前任期当初は、最多会派の光政会所属だった現市長の渕上清氏が議長に選ばれたが、任期途中で議員を辞職。これに伴い、副議長だった第2会派・新政同友会所属の三浦隆氏が議長となり、後任の副議長は第3会派だった自由民主・無所属の会(現・改革大船渡)の船野章氏が就いた。
 定数20となった平成24年以降の議会構成を振り返ると、過半数の議員で構成する会派はない。正副議長選では、各会派が協調姿勢をとって選出する動きが続くが、今任期は2会派が最多の6人で並ぶ中でのスタートとなり、駆け引きの行方が注目される。
 今任期は令和10年5月8日まで。会派構成は別掲の通り(丸囲み数字は当選回数)。