中学校運動会ピークに 気仙 大船渡一中は新校庭で初

▲ 新しい校庭で開催できることへの喜びを胸に選手宣誓を行う4組団の代表生徒ら=大船渡一中

 気仙の中学校は11日、運動会のピークを迎えた。統合前最後の開催や本年度新たに誕生した学校、新しい校庭での実施となった学校など、各校の生徒らがそれぞれの思いを胸に抱きながら、好天のもとで競技、応援に力を発揮した。(7面に関連記事)


 このうち、大船渡市立第一中学校(村上貴彦校長、生徒404人)の運動会は、今年3月に落成したばかりの真新しいグラウンドで初開催。自校の校庭で開催するのは、新校舎建設前の令和3年度以来3年ぶりで、青、赤、緑、黄の4組団に分かれた生徒らが、運動会ができる喜びを胸に、真剣勝負の中で学校の結束を強めた。
 本年度の運動会テーマは「耀意集闘〜煌めけ四色の笑顔〜」。開会式では、村上校長が「伝統ある一中の歴史に新たな一ページを刻む運動会になる。『喜びの笑顔』を多く振りまき、一中生のパワーを見せてほしい」とあいさつした。
 生徒会長の菅生暖喜さん(3年)は「いよいよ運動会が始まる。岩手一楽しい運動会にするために、みんなで盛り上がっていこう」と呼びかけた。
 選手宣誓では、各組団を代表して、いずれも3年生の坂本洸太朗主将(青組)、大森蒼空主将(赤組)、鈴木湧音副主将(緑組)、近江仁輝主将(黄組)が「新しい校舎、グラウンドでできる喜びとたくさんの支えに感謝し、スポーツマンシップを大切に、精いっぱいやりきる」と声を重ねた。
 各組団色の鉢巻きを締めた生徒らは、練習を重ねてきた徒競走や学年種目、組団パフォーマンス、応援合戦に全力を尽くした。広くなった校庭には、多くの保護者や地域住民らが駆けつけ、子どもたちの頑張る姿に盛んな拍手を送っていた。
 同校では昨年度まで、新校舎の建築やグラウンドの整備工事に伴い、自校の校庭が使えなかったことから、近くの気仙光陵支援学校を借りて運動会を開催。東日本大震災後にも「宮田応急仮設住宅」が整備されたため、平成24年度から29年度までの6年間、支援学校の協力を得て開催してきた経緯がある。