道の駅高田松原5・1万人 市が4施設のGW入り込み数まとめ 「昨年並みのにぎわいに」

 陸前高田市は、4月27日から今月6日までのゴールデンウイーク(GW)における主要な市有4施設の観光入り込み数(速報値)をまとめた。市内随一の集客力を持つ道の駅高田松原は10日間で計5万1100人。昨年(4月29日~5月7日の9日換算)より1200人増えたが、1日平均は昨年を下回った。広田町の黒崎仙峡温泉は全体で計2896人と昨年から1000人ほど伸ばした。市は「すべての施設において昨年並みのにぎわいとなった」と総括する。
 集計したのは▽道の駅高田松原▽市民の森(箱根山)▽黒崎仙峡温泉(保養センター)▽玉乃湯──の4施設。
 高田松原津波復興祈念公園内にある同道の駅は、期間中の1日最多が4日の8900人だった。昨年も4日の9500人が最多で、今年も昨年と同様GW後半に多くの観光客らを呼び込んだ。
 同道の駅の1日平均は5110人。昨年(5544人)よりも434人少なかった。
 黒崎仙峡温泉は、1日当たり100~500人台。平均は321人で、昨年を114人上回った。
 同温泉は期間中、恒例のGW感謝祭を開催。3日には新型コロナウイルス禍で休止していた歌謡ショーを復活させ、地元の歌手2人が多くの温泉客に歌声を届けた。
 市民の森は「箱根こどもまつり」が開かれた5日の1139人が、期間中の他の日と比べて突出している。
 同日は大勢の子どもたちが木製玩具や縁日コーナー、アスレチックなどを楽しみ、にぎわいにあふれた。期間全体は2215人(昨年比204人増)、1日平均は221人(同2人減)だった。
 玉乃湯は1日当たり30~120人台で推移。全体実績は629人(同10人減)、1日平均は69人(同10人減)だった。
 市地域振興部の村上知幸次長は「今年も昨年と同規模のにぎわいとなった。コロナが5類に移行されて1年が経過した中、地元の事業者や団体が観光客を呼び込もうと意識した取り組みが増えており、非常に喜ばしい。そうした地元の取り組みを支援していき、さらなる観光振興につなげたい」と話した。
 4施設の入り込み数は別掲の通り。